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第3話・初めての錬金術

「ステータス」と言うと、ステータスプレートが目の前に表示される。それはこの世界共通の事象である。

「ステータス」

初めて見た僕のステータスは、ランスロット兄様のステータスとはあまりにもかけ離れていた。


---------------------------

アルフレイル・ミラルディア 3歳 


称号 商人見習い 

レベル5


HP525

MP534

魔力598

運561


スキル

転生 Lv.MAX

言語理解 Lv.MAX

偽装Lv.MAX

創造Lv.1

錬金術Lv.1

鑑定Lv.1

アイテムボックスLv.1


加護

輪廻の女神の加護Lv.MAX

叡智の加護Lv.MAX

創造の加護Lv.1


-------------------------


「え。」

思わず声が漏れた。ランスロット兄様のHPは35だった。ところが、僕は525。他の数値も全て500を越えていた。

女神様のお気遣いなのか、『言語理解』と『アイテムボックス』まで付いていて驚いた。さらに、3つの加護まで。

「まさかここまでとは…。しかし、叡智の加護…?は知識に関する加護なのか?輪廻の女神の加護…はあの女神様の加護だな。創造の加護は僕の選んだスキルに見合ったものをくれたのかな…ありがたい!」

(これ、絶対見せられないだろ。)

しかし、こんなこともあろうかと付けたのがスキル『偽装』だ。ステータスを誰に見せてもいいような内容にしなければ、3歳でこんなステータス、どんなことを言われるかわからない。

「ステータス・オープン」

皆んなに見せるステータスを試しにいじってみる。イメージをするだけで、思うように変えられた。

「よし。今は見られてもいいように、こんな感じにしておこう。」

(明日からはスキルの実戦だ!)

そう思いベッドに入った。



♢♢♢



翌日、朝食を食べ終わると図書室に向かった。錬金術の本を探すためだ。

図書室には様々な国から集めた本がきれいに整理されて並んでいる。前世の本屋のように、物語コーナー、歴史コーナー、スキルの教本コーナーなど、とても分かりやすい。これだけで、使用人の仕事の丁寧さと心遣いが感じられる。

「あったあった。…錬金術の基礎。これにしよう」

お目当ての本もすぐに見つけられた。文字は、スキル『言語理解』のおかげか読み取れる。少しページをめくってみると、庭でできそうな簡単なものが書いてあったので、さっそく外に出て人気のないところを探す。

「この辺でいいかなぁ。」

きょろきょろと辺りを見渡し、誰もいないことを確かめた。

(誰かに見つかっちゃうと、スキルのこととか色々聞かれて面倒なことになりそうだからな。)

「えーと。…錬金術の基本、第1章…錬金術とは、魔力によって物質を理解、分解し、その構成を書き換える技術である。

まずは自身の魔力を感じ、自在に操れるように…と。…魔力、ねぇ…」

もちろん、前世には魔法も魔力も存在しない。

「とりあえずやってみますかぁ。」


ㅡ目を閉じて魔力を循環させ、指先に魔力を集める。それができたら魔力を一定時間維持するㅡ

本にあるように言葉にしながらイメージしてやってみると、温かい何かが体を巡ってるのが感じとれた。これが魔力?分からないが多分、それだろう。

(なんだか楽しくなってきた!)

本にあるように、土や花に手をかざすことで、粘土を取り出したり、花からは色液と精油を抽出することができた。

「あとできそうなことは…と。薬草から回復薬とか毒消しがつくれるのか。」

庭師が育てている薬草畑から鑑定しながら4種類の薬草をくすねてきた。

そこから、水と合わせて魔力を流せば回復薬、解毒薬、魔力回復薬、火傷薬が生成できた。

「おぉ!簡単!できたものは…とりあえずアイテムボックスにいれておくか。」

そして夕方まで本を読んでは錬金術スキルを試していった。


♢♢♢

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