第23話 ANCHOR-β系統サンプル静的解析回答
【文書種別】捜査関係技術照会回答書
【作成日】2166年6月24日
【作成者】都教育情報安全センター 正規外補助解析班
【照会元】都警サイバー犯罪対策部 情報事案支援係
【対象】正規外学習補助パッチ「ANCHOR-β」系統保全サンプル
【状態】捜査機関内共有/外部提供不可
【備考】本回答書は、保全済みサンプルの静的解析結果をまとめたものである。完全な実行体は取得されていない。個別事件、個別教育機関、個別対象者への適用判断を目的としない。
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正規外学習補助パッチ「ANCHOR-β」系統保全サンプル
静的解析回答
1. 回答範囲
照会対象は、ANCHOR-β系統と推定される保全サンプル三件である。
本回答は、サンプル内に残存していた設定項目、処理名、権限要求、表示文言断片を対象とする。
実行環境は再現していない。
本人電脳上での実挙動は確認していない。
配布元管理領域、紹介コード発行元、適用履歴管理領域は未取得である。
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2. 確認できなかった処理
解析範囲内で、以下の処理は確認されていない。
・他者電脳からの記憶取得
・他者学習履歴の複写
・外部解答の取得
・答案生成
・教師用資料の取得
・別人物の生活記録の読み込み
少なくとも、取得済みサンプル内に、外部から記憶内容そのものを取り込む処理は確認できなかった。
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3. 残存処理名
サンプル内に、以下の処理名または設定名断片が残存していた。
・old-known
・prior-feel
・before-load
・after-fix
・tag-shift
・sequence-soften
・self-owned
・recall-anchor
・temporal-index
上記はいずれも、通常の反復学習、正答率管理、復習時刻通知のみを目的とする処理名としては説明が困難である。
特に、以下の組み合わせは注意を要する。
・old-known/prior-feel
・before-load/after-fix
・tag-shift/temporal-index
・sequence-soften/self-owned
名称上は、学習内容そのものではなく、当該内容が利用者側でどのように扱われるかに関係する可能性がある。
処理名のみから作用を断定しないこと。
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4. 表示文言断片
サンプル内の表示文言領域に、以下の断片が残存していた。
> 初見感を下げる
> 一度解いた問題として扱いやすくする
> 前から知っていた知識として使いやすくする
> 取り出し時の迷いを減らす
> 定着済み扱いを補助する
これらは、外部情報を追加する説明ではない。
既に学習済みとされる内容の扱いを変更する説明である。
また、注意文領域には以下の断片が残存していた。
> 自分でない記憶感が出る場合は中止
> 前後感の違和感が続く場合は使用停止
> 既習内容と直前学習の区別がつきにくい場合は使用停止
> 旧式電脳、保守期限切れ、睡眠不足時は非推奨
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5. 追加確認を要する項目
本サンプルでは、tag-shift、temporal-index、self-owned、sequence-soften、continuity-check の作用範囲が未解明である。
これらが通常の復習順序や学習セッション継続確認を指す可能性はある。
ただし、temporal-index、self-owned、sequence 系の処理名が同一群に含まれている点は留意すること。
現時点では、正規学習補助の範囲内とも、正規外補助特有の深層干渉とも断定できない。
本項目は未確定であり、対象者本人、保護者、教育機関向け説明資料には含めないこと。
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6. 聞き取り上の注意
対象者への聞き取りでは、以下の表現を避けること。
・他人の記憶が入った
・混線している
・乗っ取られた
・別人になった
・本当はやっていない
上記は、対象者の説明を誘導する可能性がある。
確認すべき点は、対象者が見たと述べているのか、行ったと述べているのか、身体感覚を伴うか、前後関係を説明できるかである。
記録と一致しない発話を、直ちに虚偽または作話として処理しないこと。
ただし、本人発話のみで事実認定を行わないこと。
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7. 配布制限
本回答書は、捜査機関および教育情報安全監査部門内での参照に限る。
教育機関職員、対象者、保護者への説明資料として転用不可。
理由。
本回答書内の処理名、表示文言、推定事項が、対象者本人の自己説明、聞き取り時の語彙選択、教育機関側の事実整理に影響を与える可能性があるため。
以上。




