第10話 奨学金継続審査資料
【文書種別】奨学生資格継続審査資料
【作成日】2146年6月12日
【作成者】白峰学院高等部 奨学支援委員会
【対象】2年A組 真柴透
【状態】委員会提出前確認版
【備考】2146年度前期中間考査結果反映済み。家庭状況欄は本人申告および保護者確認前情報を含む。
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1. 対象制度
制度名:白峰学院高等部 校内奨学生制度
区分:A区分
支援内容:授業料全額減免、施設費一部減免、教材費補助
給付/貸与:給付
返還義務:なし
継続審査:年二回
次回本審査:2146年7月上旬予定
対象生徒は、入学時よりA区分で採用。
1年次末審査では、成績、出席状況、生活態度いずれも基準内として継続承認済み。
A区分からB区分へ変更された場合、授業料減免範囲が縮小し、家庭負担額が増加する。
B区分への変更または支援終了となった場合、大学進学時の給付型奨学金申請、推薦利用計画、家庭負担見込みの再確認が必要となる。
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2. 継続基準
A区分継続には、評定平均、主要五科目、校内順位、出席、提出物、生活態度、家庭状況の確認が必要である。
一時的な成績低下については、担任、教科担当、奨学支援委員会で協議のうえ、改善見込みを確認する。
ただし、連続して基準を下回る場合、B区分への変更、補助額縮小、または支援終了を検討する。
A区分の継続判定は、基準値の充足のみで自動決定されるものではない。
学習状況、家庭状況、出席状況、進路計画を総合して判断する。
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3. 成績推移
対象生徒の直近成績は以下。
1年次末評定平均:4.6
2年前期中間評定換算:4.3
校内順位:31位/214名
上位比率:14.4%
主要五科目内訳。
国語:4.5
数学:4.1
英語:4.0
理科:4.4
社会:4.6
前回審査時と比較し、数学、英語に低下あり。
評定平均は継続基準内であるが、A区分継続基準の下限値に近い。
教科担当コメント抜粋。
数学:
> 基本問題の定着は十分。応用問題で途中式の抜けが増えている。理解不足というより、解答手順を急いでいる印象あり。
英語:
> 語彙、構文の蓄積はある。長文読解で設問意図を取り違える例が増えた。疲労または試験時の焦りが影響している可能性あり。
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4. 出席・提出状況
出席状況、提出物、生活態度について、現時点で懲戒対象となる記録なし。
授業態度は良好。私語なし。電脳利用は学習用途内。
一方で、小テスト後の自己確認が長く、休み時間もStudyNestを使用していることが多い。
質問は少ない。
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5. 学習ログ確認
StudyNest校内連携ログは、本人電脳IDに紐づく学習補助記録として確認。
直近四週間の学習時間は以下。
平日平均:4時間18分
休日平均:7時間42分
前回審査時平日平均:3時間21分
前回審査時休日平均:5時間10分
学習時間は増加している。
一方で、成績上昇幅は限定的。
学習量増加に対して成果が比例していない。
自動要約欄。
> 反復学習量は十分。
> 同一範囲への再アクセスが多い。
> 夜間帯の学習比率が高い。
> 模擬問題の初回正答率と再解答正答率に差が大きい。
> 短期定着は認められるが、試験時再現に不安定さあり。
補足:
学習アプリの利用状況そのものは校内規定内。
正規外補助の利用有無については、本資料では確認対象外。
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6. 家庭状況確認
本人申告。
・母と同居。
・父とは別居。
・大学進学希望あり。
・自宅外通学は現時点では困難。
・大学進学時は給付型奨学金を第一候補とする。
・貸与型奨学金については本人が慎重。
保護者確認:未完了
保護者面談:日程調整中
委員会所見。
支援継続の必要性は現時点で認められる。
ただし、次回本審査までに保護者確認が必要。
本人への伝達は、保護者面談および進路指導部との確認後に行うこと。
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7. 担任所見
記入者:深瀬亮平
記入日:2146年6月10日
対象生徒は、努力を継続できる生徒である。
提出物、授業態度、定期考査への準備状況に大きな問題はない。
今回の成績低下は軽微であり、現時点でA区分を見直す段階ではない。
ただし、数学、英語の低下傾向は継続確認が必要。
本人は支援を受けることへの抵抗がある。
「助けられる側」と見られることを避けようとする傾向があり、必要な相談を後回しにする。
担任としては、A区分継続を支持する。
ただし、次回考査までの改善計画を設定し、本人と共有する必要がある。
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8. 奨学支援委員会コメント
対象生徒について、現時点でA区分継続を妨げる決定的理由はない。
成績、出席、提出物、生活態度はいずれも基準内である。
ただし、以下の点を要確認とする。
1. 数学、英語の低下傾向。
2. 学習時間増加に対する成果の伸びの弱さ。
3. 夜間学習比率の高さ。
4. 保護者面談未実施。
5. 自宅外通学困難を前提とした進路選択の狭まり。
委員会としては、本人の努力不足ではなく、学習負荷と不安の増大が課題と判断する。
したがって、懲罰的な指導ではなく、学習計画の再調整を優先する。
なお、次回本審査時点で評定平均または校内順位が基準を下回った場合、A区分継続を前提としない。
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9. 事件発生後の扱いに関する追記
追記日:2146年6月17日
追記者:奨学支援委員会事務担当
2146年6月14日に発生した北棟三階事案により、対象生徒は現在、生活指導部および医療機関の確認対象となっている。
本資料は、同事案発生前の成績および支援状況に基づく継続審査資料である。
当該事案の事実認定、処分判断、医療判断について、本資料では扱わない。
現時点で、奨学生資格について即時停止の判断は行わない。
ただし、今後の生活指導部判断、出席状況、医療上の通学可否、保護者面談結果により、支援区分の再確認を行う可能性がある。
本件処分および通学可否が確定するまで、対象生徒本人への奨学金関連通知は保留する。
通知再開時は、生活指導部、担任、保護者、進路指導部と調整のうえ実施すること。
本人単独への通知は避けること。
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10. 判定案
判定:A区分継続見込み
条件:次回本審査まで経過観察
通知区分:保留通知
本人面談:要
保護者面談:要
担任共有:済
進路指導部共有:済
生活指導部共有:要調整
備考:
対象生徒は、現時点では継続基準内である。
ただし、成績低下傾向、生活指導上の確認事項、保護者面談未実施のため、次回本審査で再判定とする。
次回審査で基準未達の場合、A区分継続を前提としない。
支援区分の変更、補助額縮小、または支援終了を含めて審議する。




