美女二人とドラム缶風呂
「私はこの時を楽しみにしておりましたのよ、管理人さん」
「え!あ、ああ光栄です?」
スズメと替わり次に来たのはユウメであった。
来るなりに焚き口の側に座る縁を抱いて密着してくる。
「ちょちょ!ユウメさん酔ってます!?もしかしてご飯の後飲んでた!?」
「あら、寂しかったですか?やはりお誘いするべきでございましたわね…」
「いやいやそれじゃあ火の番出来ませんから…ユウメさん?誰と飲みました?」
「んふふ、もちろん狐音姐さんとですわよ〜」
やっぱりか…となるとユウメからの狐音で酔っ払いラッシュ確定か。縁は少し遠く光る星を見上げた。
「あら〜お星様が綺麗ですわね、撮っときましょう」
カシャシャシャシャ!
凄い連写で撮ってる…
「ん〜星が写りませんわね、揺れてるように見えますわ」
「…いやスマホじゃ取りにくいと言うか手ブレありすぎて何も写ってませんよ!」
「あら地震かしら〜」
ユウメさんがお揺れになられてるんですよ!と叫びたいが、このままでは一向に進まない。
「ユウメさんーお風呂入りましょうね〜」
「あら私ったらお恥ずかしいですわ〜」
そう言った瞬間、バサっ!と上着をぬいでインナーに手を掛けた!
「ユウメさんストップストップ!!脱衣所あるから!あそこで服脱いでください!」
こんな縁の真横で脱がれたら壁の作った意味が消えて無くなる!
「あら、そんな私はここでもよろしくてよ〜」
こんな状態でドラム缶風呂なんか大丈夫か?
ドラム缶風呂ルール、酒飲み禁止を入れてやろうか真剣に考える。
わちゃわちゃと脱衣所にまで辿り着けてない状態で援軍が来た。
「騒がしいと思うたら縁とユウメで何やっとんじゃ、お主らそんな仲じゃったか?」
狐音が何か疑うように見てくる、それはそうだろう。
縁がユウメのインナーとパンツのめくれを押さえながら脱衣所に連れ込む瞬間を見られたのだ、かなりいかがわしい疑いのある視線が刺さる。
「お主らのう、良い歳じゃからアレコレ言わんがネコメには見せるなよ?教育上よろしくないわい」
もう完全に誤解されてるし、なんなら半分縁のせいみたいな空気まである。
「狐音さん勘弁してください!ユウメさんお風呂入れてあげて下さい!」
夜空に縁の声が吸い込まれていった…
紆余曲折あり、ユウメは狐音と一緒に入る事となった。入れるのかはもう知らない。
「ほれユウメ、端に詰めんか」
「狐音姐さんも詰めて下さいまし〜」
縁は一心不乱に薪を焚べる、邪念を祓うかのように。
「あん、そこはだめでございます〜」
「ユウメよまだデカくなっておらんか?」
「最近下着がキツくなりましたねー」
「お主まーだ成長するのか…おお!なんじゃこれは柔らかいの!」
壁越しに男が居るのもお構いなしに、どえらい事が起こっているようである。
「のう縁よ、結局最後は儂ら二人で入ったであろう?」
「はい?今まさにそうですよね?」
「どうやって出るんじゃ?」
「…どう?どうとは?」
「狐音姐さんのおっぱいと私のおっぱいが詰まってドラム缶に挟まりました〜」
この二人に関しては入浴前の飲酒禁止ルールを定めるべきだ、縁は固く決意した。
「もう…なんとかズレながら一人ずつ出てください、元々一人しか想定してないんだから…」
「縁よ!凄いぞ!こんなに上下左右に形が変わるもんか?柔らかさが半端ないぞ!!」
「知りませんよ!」
ユウメ程で無いにしろ酔った狐音も含めて壁越しでもお構いなしの情報を提供してくる。面白半分だがもう半分は本当につっかえてるようで苦戦する声が聞こえる。
「ふっ!ぬっ!ユウメ!お主少しダイエットせい!」
「狐音姐さん無理矢理は、あぁんそこはダメでございます〜」
縁は思った「俺は何を聞かされてるんだろう」と。
五分ほどバチャバチャ暴れてようやくユウメが抜けたようだ。
「ふー楽しかったですわ〜お先に上がりますわよ〜」
脱衣所に入った音がする、倒れてなきゃ良いが。
「全くユウメには困ったもんじゃて」
「狐音さんも同じです」
「なぬ?儂は酔っとらん酔っとらんぞー」
酔っ払いの定型文を叫びながら湯を叩いてる。
実は縁は先程から薪を増やして温度を高くしておいた、どうやら酔い覚ましには効いたようで若干の落ち着きが見られるようになっていた。
「しかしあれじゃな〜こんな風呂も良いもんじゃ」
「僕も楽しみにしてますよ」
「ああ、今日はこのまま儂が火を見てやるわい」
「良いんですか?」
「なんだかんだ一番疲れたろう?ありがとうの縁」
自由に振る舞いながらも一人一人を見ている狐音は流石なんだろう。
「ほれ、儂はもう上がるから交代じゃ」
ザパンと狐音が出る音がする……あれ?先に上がったユウメは?
「ユウメー!起きんかい部屋で寝ろ!」
脱衣所から声が聞こえてきた、やっぱり寝ていたか。
幸い服は着ていたので、一旦背負って部屋まで連れて行く。湯上がりで色気が凄い上に薄い布地の服はダイレクトに色々伝わる。
煩悩を追い出しながらユウメを部屋に寝かせて、縁はドラム缶風呂へ向かう。




