お呼び出し
「しかしヘビメが動くとは珍しいの、お主気に入られてるようじゃな」
そうなんだろうか?割と冷たい気もするが…
「滅多に無い男じゃからの、ありがたく思うが良い」「普通は女性だけのコミュニティに男来たら警戒するんじゃないですかね?」
「お主弱そうじゃからな、無害なんじゃろ」
「ぐっ」
狐音は的確に痛いとこを突いてくる、否定出来ないのが悲しい。
とにかく道が見えたのでヘビメと共に作った図面を見せ改修案を見てもらう。
狐音は細かな要望(酒飲みスペース)を出して来たが、ほぼ通りそうである。いつ業者が入るかになるが連絡受け次第教えてくれるらしい。
「しかし改修中は温泉使えんのか、ちと不便になるの」
「どれぐらいの時間かかるかにもよりますよね」
「うーむ…あ!そうじゃ縁よ山におるスズメ呼んどくれ」
スズメを呼ぶ?山の中の?結構骨が折れそうなのだが
「ほれ、狼煙玉持っとるじゃろ?」
ああ、初めに貰った色付き狼煙玉がある。本当に気付くのだろうか心配ではあるが…
家に戻り掌サイズの小さな玉を持って幽荘の開けたとこに行く。
「これに火を付けたら良いのかな?」
玉から飛び出した紐の先に火を付けるとみるみる火が玉の中へ、程なくピンクや緑、青と言った様々な色の煙が立ち昇る。
「派手な色だけど気付けるもんなのかな?」
スズメと山に入った時は慣れない環境で足下確保が精一杯だったが、スズメほど慣れてるなら察知するのか少し楽しみである。
「よーし、あとはスズメが帰ったら話すかの。儂もう一眠りしてくるから帰ったら起こしとくれ」
狐音は基本ぐうたらであるが抑えるべきポイントは抑えてる…はずと思いたい。
スズメが帰るまで時間もありそうなので自室にもどって受験勉強進めようと振り返った時だった。
「管理人さーん〜」
パタパタと見事なお体を揺らしブロンドを靡かせユウメが走ってくる。
「な、どうしたんですかユウメさん!?」
「ハァハァ…管理人さん、私…!」
なんだこの真剣な表情、何を決意したんだ?
「私…温泉に牛乳の冷蔵庫とアイスの冷凍庫が欲しい!」
……皆、欲望を上乗せするのを辞めて欲しい




