ついに七福神巡りの色紙が完成!
次に向かったのは――。
七福神最後の、福禄寿さんがいる。
御魂神社。
麗「あ、ここは――」
「神社の境内は、全て撮影禁止なんだ」
姫心「そうみたいだね」
スタスタと――。
本殿に向かう、紅菜。
後ろを振り向いて。
紅菜「さ、お参りしよ!」
四人で――。
手を合わせて。
本殿で、お参りした。
* * *
お参りした後。
私は――。
福禄寿さんのお堂を、指差して。
「福禄寿さんは、あっちに、いるみたい」
四人で――。
お堂に、向かった。
靴を脱いで――。
小さなお堂の中に。
四人で、入る。
中には――。
福禄寿さんの木造が――。
祀られていた。
紅菜「ここなら――」
「気にしないで、お願いできるね!」
姫心「いや――」
「今までも、気にしてなかったでしょ」
琉々「毎回――」
「大きな声出して、お願いしてたよ」
紅菜「そだっけ?」
姫心「自覚のない――」
「紅菜の図太さが、羨ましい」
紅菜「私――」
「図太くないもん」
「むしろ、繊細だもん!」
むくれて、答える紅菜。
麗「神様の前で――」
「ケンカしない」
麗「さ、みんなで――」
「お願いしよ」
四人で――。
手を合わせて。
天嶽神社のお祭り復活を、お願いした。
姫心「紅菜の声――」
「今日イチ、大きかったね」
紅菜「だって――」
「周り、気にしなくていいからね!」
姫心「さずが、紅菜。ブレないね」
麗「さ、みんで御朱印、貰いに行こ」
福禄寿さんに――。
お辞儀して。
お堂を、出た。
お堂を出た、すぐ横に。
授与所が、あり。
そこで、御朱印を受け取った。
紅菜「お~、あと一つだね!」
麗「完成、間近だね」
私たちは――。
御魂神社を後にし――。
最後の江嶋神社へ。
向かった。
* * *
江嶋神社は――。
ここから――。
またローカル線に乗り。
移動する。
電車を降りて――。
紅菜が、言う。
紅菜「いよいよ――」
「最後の目的だね!」
私たちは――。
電車を降りて。
江嶋神社へ、向かった。
歩いていると――。
紅菜がいないことに気づいた。
琉々「あれ? 紅菜がいない」
後ろを振り向くと――。
何か手に持った紅菜が――。
走ってきた。
紅菜「みんな、待ってよ~」
麗「あんた――」
「また、食べてるの?」
紅菜「だって――」
「美味しそうだったんだもん」
カレーパンを頬張りながら――。
答える、紅菜。
麗「さっき、食べたばっかりじゃん」
「そんなに食べてると、太るよ」
紅菜「今日は――」
「チートデイなの!」
姫心「都合のいい、言い訳」
琉々「紅菜って――」
「カレー、好きだよね」
紅菜「うん!」
「カレー、大好き!」
「てか、カレー嫌いな人って、いるの?」
麗「探せば――」
「いるんじゃない?」
そんな話を、しながら。
江嶋神社に向かう。
大きな橋に、差し掛かった。
* * *
海の先に、ある小さな島。
それを繋ぐ――。
大きな橋。
景色が――。
急に、広がり。
風に乗って――。
海の香りが。
ふわりと、吹き抜ける。
麗「わ~――」
「なんか、映画みたい」
気づくと――。
麗は――。
写真のシャッターを、切っていた。
琉々「海の音が――」
「心地いいね」
姫心「そうだね」
景色より――。
カレーパンに夢中の、紅菜。
すると――。
突然――。
大きな羽の音が――。
横切った。
その瞬間。
紅菜「痛!」
「え!? なに!?」
「何が、起こった?」
「え!? あれ!?」
「私のカレーパンが、ない!」
紅菜が持っていた――。
カレーパンが――。
手から、消えていた。
空を見上げると――。
トンビが、飛び回っている。
どうやら――。
トンビに――。
カレーパンを、取られたらしい。
紅菜「あ~!!」
「まだ、残ってたのに――」
「トンビに、カレーパン取られた〜!」
爆笑する――。
麗と姫心。
麗「そんな――」
「漫画みたいなこと、ある?」
「めっちゃ、ウケるんだけど!」
姫心は――。
腹を抱えて、笑っている。
姫心「紅菜より――」
「トンビの方が――」
「食い意地貼ってる」
私も――。
つられて、笑ってしまった。
紅菜「も〜ッ!」
「指、めっちゃ痛いし――」
「カレーパン、取られる最悪!」
「てか、三人とも笑い過ぎ!」
麗「待って、マジで――」
「腹痛い」
姫心「腹筋つる」
「紅菜、ちょっと、しゃべらないで」
悶絶する二人に――。
紅菜が何か思い出したように。
紅菜「あ!」
「天嶽神社のお祭り――」
「本当に、復活するかも」
腹を抱えながら――。
聞く、麗。
麗「なんで?」
紅菜「だって――」
「動画で、言ってたもん」
「叶う時は――」
「必ず、小さな不幸が訪れるって」
「これって、小さな不幸でしょ?」
「てことは、叶うってことじゃん!」
琉々「そうなの?」
紅菜「うん、動画でそう言ってた」
麗「もしかして――」
「私たちにも――」
「不幸が、訪れるってこと?」
姫心「え、怖い」
「そういうの――」
「最初に、言ってほしい......」
紅菜「小さな不幸だから――」
「たぶん、大丈夫じゃない?」
「たぶんだけど…」
麗「考えても――」
「しょうがないし――」
「江嶋神社に、向かおっか」
三人で――。
頷いた。
* * *
橋を渡ると――。
島の入り口に――。
大きな鳥居が、あった。
そこを通り過ぎ――。
江嶋神社へ向かう。
参道を、歩く。
紅菜「ここも――」
「観光客の外国人、多いね」
麗「そうだね」
紅菜「あ、たこせんべい!」
麗「あんた――」
「また食べる気?」
「さっき、カレーパン食べたでしょ」
紅菜「半分だけね」
「半分は――」
「トンビに、取られた」
姫心「ヤバい――」
「また、お腹痛くなってきた」
「腹筋、痛いから――」
「もう、その話やめて」
姫心は――。
波目になりながら。
腹を、抑えている。
紅菜「なんか、むかつく~」
麗「はいはい」
「江嶋神社――」
「もう、目の前だよ」
石段の先に――。
まるで、竜宮城みたいな門が、あった。
門を潜り――。
石段を登ると――。
一つ目の神社が、あった。
紅菜「ここは――」
「3つの神様が――」
「祀られているんだよ!」
麗「へ~」
四人で――。
手を合わせて。
お参り。
紅菜「こっちに――」
「弁財天さんが、いるよ!」
私たちは――。
拝観料を納めて。
弁財天が祀られている――。
お堂の中に、入った。
中には――。
二柱の弁財天が――。
祀られている。
麗「なんか――」
「全然、雰囲気違うね」
姫心「うん、全然違う」
私も――。
頷く。
紅菜「じゃ~、みんなで――」
「お願いしよっか!」
頷いて――。
四人で――。
天嶽神社のお祭り復活を――。
お願いした。
* * *
お堂を出ると――。
近くに――。
授与所を発見。
最後の御朱印を――。
書いてもらい。
「結願」の印を――。
押してもらう。
紅菜「お~――」
「めっちゃ、いい」
両手に持って。
喜ぶ紅菜。
麗「これは――」
「ご利益ありそうだね!」
姫心「想像の――」
「十倍、いい!」
「これは――」
「めっちゃ、テンション上がる!」
私は――。
完成した色紙を――。
眺めていた。
神様のエネルギーが――。
色紙から、感じ取れる。
(本当に――)
(天嶽神社のお祭り復活が――)
(叶うかも)
色紙には――。
そう思わせてくれる――。
何かが、あった。




