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海中もくず  作者: 椎名 園学


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「それで瞳が投げた枕がたまたま力哉に当たっちゃってさ、そこからチーム戦が無くなって、結局瞳がくらげに関節技とかかけ始めちゃって結構乱闘になってたんだよね」

「だいぶ楽しかったみたいだね。てか力ちゃんやっぱり歌下手だったんだ」

姉はタバコを加え火をつける。もくずさんにもタバコを渡し、もくずさんが甘く噛んだところで火をつけた。

深く息を吸い込んで、大きく煙を吐く。富山に行っている時、みんなにバレる訳には行かないので1度もタバコを吸っておらず、イライラはしなかったものの、ほぼ一日ぶりに吸うと頭がスっとする感覚がもくずさんに多幸感を与えた。

「それでこんど東京行ってくるんだね。ならこれからもっとその人のこと勉強しなきゃじゃん」

「そう。アニメのことも知らないといけないし」

「じゃあアニメ見に行くって言ってもっと力ちゃんのとこ行くじゃん」

「………まぁ、そうかも…」

「羽目外しすぎたらダメだからねー」

「分かってるよ」

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