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「あー似合う。何回メロディ。頭の出来が問題!!」
1番手に瞳が歌った歌は、あんまり流行に詳しくない力哉でもどこかで聞いたことがあるような歌だった。画面には 「congratulations 」とキラキラ表示されながら92点と書かれている。
「お、親分…結構歌上手いんですね…」
「へっへーん。いつもの感じで歌下手キャラだと思っていただろ。残念。歌はできるんですー」
「さっ…流石です。親分。感服致しました!」
杏奈は毎度の事ながら、涙を流して耳が痛くなるほどの大きな拍手をしている。だが今回はさすがに上手いこともあり、もくずさんまで拍手している。
「ならもくずさんいいよー」
満々のドヤ顔でマイクをもくずさんに渡す。
(へ!オリジナル創作ソングじゃなかったら90点を下回ったことがないのが私の唯一と言ってもいい特技。だいたい何でも出来るもくずさんでも今回はかなうまい。へっ!!)
瞳は頬を上げ、どす黒いような悪顔であった。
「ありがと。けど、私あんまり歌知らないかも」
「まぁ、なんかは知ってるでしょ!ランキング一覧見てみて」
もくずさんは言われた通り、ランキング一覧を見る。色々見ていると「20代女性にオススメ!」の一覧によくもくずさんの姉がうたっている曲を発見し、歌い始める。およそ5分間歌い続け、現れたスコアは94点だった
「あ、意外と高い」
もくずさんのスコアに力哉は真っ先に反応し素で、「え、すご」と漏らす。その次に瞳も同じように「……マジか」と続けた。
「もくずさん凄いですね。親分を超えるなんて。上手く歌えるコツとかあるんですか?」
「え。全然歌ったことないから分からないかも」
「流石ですね。親分に次ぐ天才肌です!」
杏奈のそれに悪意は一切なかった。もくずさんはそれを感じ、ただ笑った




