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「そういえば今度、その人のオフ会ライブがあるらしんですよ」
「知ってるよ。確か東京であるやつだよね」
「そうですそうです。ちょうど冬休みなんで行こうと思ってて。けど1人は少し心細いなって感じてたところなんですよ。それでもし良かったら一緒に行きませんか?」
杏奈のその一言は他愛も無いものだった。力哉も「これで杏奈と仲良くなれるかも」と言ったかるい同じ思いで
「え、いいよ。行こ」
と笑顔で返す。だがその人とこはもくずさんの無理やり取り繕った平常心顔を壊すのは充分すぎる一撃だった
(え、二人で東京に……。しかもそういうのってどっかホテルとか泊まって1泊2日だよね………。力哉が杏奈と1泊2日。若い男女が共通の趣味を持った状態で1泊2日)
もくずさんの手が震えた…。
(まずい)
もくずさんは瞬時にスマホを開き2人の言っている人のサムネをザッと一巡すると
「あ、それ私も知ってる人だよ」
二人を見ながら、平気な顔で嘘をついた。
「え、もくずさんも知ってるんですか?」
もくずさんも知っていると聞き、杏奈がニコニコともくざさんに尋ねる。もくずさんは自分の太ももの横にスマホを隠しながら、こっそりとサムネイルを見て
「この人の考察すごい鋭くて好きなんだよね」
もくずさんも作り笑顔で返した
「もくずさんも知ってたなんて意外ですね。てっきりアニメとか漫画は全然見てないと思ってました」
そう言う力哉にもくずさんは
「前力哉と二人でアニメ見た時面白かったからそれからハマって色んなやつ見るようになったんだよ」
この言葉は牽制目的だった。力哉と二人で何かした→力哉と私はまあまあ仲良いと言う子を遠回しに伝えたい思惑のものだった
だがそんな深いこと杏奈は全く気づかない
「なら3人で東京いきましょ!人は多い方が絶対楽しいと思いますから!あ、もし親分も見てたら誘いしょ!」
「うん!」
もくずさんはえらく上機嫌だった




