84
瞳が親分って言われてるの久しぶりに思い出した
「い、いや。あれは違うんですよ親分、たまたまお母さんとそういう話になって、彼氏ってどうやってつくるのかなーって気になって調べただけで」
「うんうん。分かるよ杏奈ちゃん。そういう年頃だもんね。んで、どんな人がタイプなの?」
「もう本当ですよ!⋯一応真面目な人がタイプです」
「おおー!一番いいじゃん。それが聞けて親分幸せ」
口をはみはみさせて恥ずかしさを無理やり誤魔化そうとしている杏奈の頭を瞳はよしよしとなでる。
「おいらは胸がデカい人がタイプでやす!!」と聞かれてもいないのにくらげが答えていたが、瞳は「あー聞いてない聞いてない。そういうのはAI彼女に言っといてね」と雑に返しただけだ。
「親分他のことしましょ」
これ以上恋愛の話をされては恥ずか死になりそうな杏奈は話の話題を変える。瞳は「うーん。他のことかー」と顎に手を当てて少し考えた後
「あっそうだ!近くにカラオケ屋で来たんだけど行ってみない?歩いていける距離だし!」
杏奈は「それいいですね!」と賛同したが、もくずさんは「いや、でも」と始め
「三人ともお酒残ってるし、お店にも迷惑かけるんじゃない?」
と冷静に言う。
「確かにそうかもだけど、お店に迷惑かけないようにみんなが意識すればいいんじゃない!」
と乗り気はまったく落ちていないようだ
「力はどう思う?」
賛同者を増やそうと瞳は力哉にも聞いてみる
「まぁあんまりカラオケ行ったことないし行ってみたいな」
と意外と賛成側だった
「よっしゃー!力も言ってるんだし、ね。もくずさん、いいでしょ?」
「まぁ力哉がそういうなら」
もくずもしぶしぶ賛同に回った。




