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海中もくず  作者: 椎名 園学


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42/53

文化祭㊲

先の癒しはもくずさんを考えること。

ここ数話の瞳の一日は手が進まな過ぎて10日くらいかかりました

普段は一日2000字で一話ペースです

「じゃあ多数決の結果メイド喫茶に決定で」

そういうと陽キャグループが拍手し、つられて周りも拍手しだした

「はいありがとうね。計画書を制作して学年主任への提出が必要だから忘れないこと。あと他のクラスの出し物と被った場合はジャンケンで勝った方が選ばれるので二位の「チキチキ40円パチンコ。ダメな金賭けてまぇ!」と三位の「腹踊りダービー。」も一応視野に入れておいてね。「腹踊りダービー」はお金かけたら犯罪になるからお菓子とかで景品を作るように。もしパチンコになった場合は隣のクラスと協力して換金所を設置するように。しないとこれも違法だからね」

二人が席に戻り始めると座っていた四月一日先生が立ちあがる。クラス主体が大事ということでずっと沈黙を貫いたせいで出店の候補がやばいやつしかなく、顔色を悪くしていたが、女子が一致団結してメイド喫茶に決まり、朗らかな顔で話し始めた。


「おつかれ」

ホームルームが終わり、もくずさんが話しかける

「何とか無事に決まって良かったです」

去年の力哉のクラスは出し物の決定に難航し文化祭ぎりぎりまで決まらなく、さらにその決定は、クラス委員の女子が泣き出したことで、男子がいやいや決定したものになり、男女で溝ができ、誰一人楽しくないものになったので、学級委員長になった今年の文化祭をすこし警戒していたが、元から陽キャの根回しがあったこともあり一致団結でメイド喫茶に投票し何とか無事に決まることができた。

二、三位の候補をやりたく嘆いていた男子もいたが、ほかの男子が「クラスの人にメイド姿見れるぞ」と慰め、なんとか皆穏やかに行けている

ただし、先生の言うとおり他のクラスと被ったらジャンケンなので、他二つに呆れていた女子生徒と負ければうまく進行していけるかわからない。メイド喫茶は定番なので、その可能性が力哉をまだ痛めている

「あ、力哉君~」

仕事を終えたので、部活が無い今日は、いつも通りもくずさんと帰ろと身支度を進めていると、明美が近づいてくる。ギャルギャルしい見た目に少し顔が引きつってしまう。キラキラのキーホルダーや小さいぬいぐるみをつけたバッグを力哉の席に置く。勢いよく置かれ、迫力に押され少し後ずさりしてしまう

「放課後メイド喫茶で決めることあるから残ってくれない?瞳もいるしお願い」

「あ、はい」

断ることもできず、承諾すると明美は喜んで見せる。今まさにもくずさんと帰ろうとしていたのでどうしようかと、もくずさんの方を見ると

「じゃあ私は先に帰ってるね」

そういい、教室を出て行った


「瞳もメイド服着るの?」

教室の中心の席で明美が買ってきたじゃがりこをつまみながら瞳に聞く

「せやでー」

明美のじゃがりこをつまみ、手に着いたカスをなめながら答えた

「似合うかな⋯。ちょっと厳しいんじゃないかな」

「どいうことー?」

「やっぱ瞳は提供よりも食べる方が似合うかなって」

「あ、そうかも。ドリンクでコーラ入れようよ。あとポテチも」

「いいじゃん。じゃあお菓子はうちと瞳で買いに行こうよ」

「いいねー」

文化祭まで1週間ほどあるが、女子の半分ほどが残り自主的に準備を進めている。中でも陽キャグループが中心に引っ張っており、力哉は男一人自分の席に座って自習をしていた

「力哉君これ学年主任に許可もらってきてくれない?うちらはほかのクラスがパクらないように威嚇してくるから」

今の今までワイワイしていた陽キャグループが次々に立ち上がり、明美が力哉に計画書を渡す

「これ終わったら、もう今日は帰ってもらって結構だから。お願い」

「わかりました」

思ってたより楽でよかった。心の中でそうつぶやき受け取った契約書に目を通す

コンセプト、メニューなどさっき決めたのにもう完成しているのことに、目を疑うう。それほど本気でメイド喫茶をやりたく、ほかの2,3位のものをやりたくないんだろう





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