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THE WORLD  作者: SEASONS
4月26日
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2331/2349

まずは船の確保

《サイド:杞憂幻夜》



…さて。



ここからが本題だ。



「まずはこちらの連合軍をイーファ南部の港町まで移動させるしかないだろう。」


「ああ、その意見には賛同する。」



カーウェン連合国に対抗するために港町での布陣を急ぐべきだと判断する俺の意見に、

魔術師を率いる倉嶋善治殿が同意してくれていた。



「ただ、イーファには軍船が存在しないはずだ。カーウェンの海軍艦隊と戦うにあたって、こちらは商船や漁船で戦うしかない。」



…ふむ。



最小限の軍事力しか保有していないイーファには軍船が存在しないようだな。



…だとすると、海戦は無謀だろうか?



だが、貿易や商業には国全体として力を入れていることもあって武装商船は存在しているらしい。



「こちらは貿易用の武装商船を集めてカーウェン連合国の海軍艦隊に対立するしかないと思われます。」



…武装商船か。



他に選択肢がないとなると仕方がないとは思うが、

武装商船ではどう考えてもこちらの分が悪いな。


仮にも最強の海軍と名高いカーウェンの海軍艦隊を相手にするのだ。



それほどの軍に対して、

武装しているとはいえ商船では軍船には敵わないように感じる。



…ただでさえ海戦となればカーウェンが優位であるにも関わらず、両国の船の性能の差を考えれば苦戦は必至だろうな。



陸戦となれば圧倒的優位になるアルバニアと共和国の連合軍だが、

海戦となればカーウェンを侮ることは出来ない。



上手くカーウェンの海軍艦隊を突破して各小国を制圧できるかどうか?


そこが勝敗の分かれ目となるだろう。



…さて、どうしたものか。



大小様々な島のそれぞれに小規模な国が存在するカーウェン連合国は、

それらが連立共存することで成り立っているのだ。



だからこそ。


それぞれの島々を確実に制圧していくことが勝利への近道と言えるだろう。



「まずは船の確保が最優先になるでしょう。」



…ああ、そうだな。



まずは各港から船を集めるしかない。



イーファ西部と南部の海岸沿いに存在する7つの港から可能な限りの船を調達するという方向で今後の方針を決定する。



そうしてひとまずカーウェン連合国に対するおおまかな対策が決まったことで、

倉嶋善治殿が俺に確認を求めてきた。



「それではこれからの方針として、我々魔術師ギルドはアルバニア軍と共に行動するということでよろしいでしょうか?」



…ああ、是非ともそうしてもらいたいな。



「そちらの行動に対して口出しするつもりはないが、協力してもらえるのならありがたい。」



指揮権を求めるつもりはないが、

協力は求めたいと考えている。



「手を貸してもらえるだろうか?」


「ええ、もちろんです。アルバニア軍と共にカーウェンとの戦闘に参加させて頂きます。」



俺達の傘下に入るわけではなく、

名目上は同盟関係として戦争に参加してもらうつもりだ。



「では、頼む。」


「はい。それでは早速準備にとりかかりましょう。」



船を集めて軍を整えるために倉嶋殿が動き出す。



「各港の船は我々が調達してきます。その間に杞憂様はここから南にあるデニムの港に布陣しておいてください。」


「ああ、良いだろう。イーファの陰陽師軍も率いてカーウェンの艦隊を足止めしておこう。」



まずはイーファの防衛だ。


そのためにカーウェンの海軍艦隊を港で足止めして、

こちらの艦隊が整い次第一気に反撃に出る方針にする。



「それでは行動を開始しよう。カーウェンを制圧して国家再編成を完成させるために、最後まで共に戦おう。」



軍議を終了したことで、

唯様と共に謁見の間を出ることにした。



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