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THE WORLD  作者: SEASONS
4月25日
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2314/2337

姉に会いに

…ふう。



これで乃絵瑠と未来とあずさが迷宮に挑戦中になるわね。



時計を見てみると時刻は午後11時30分になっていたわ。



…乃絵瑠は中間地点というところかしら?



未来は攻略間近のようね。


だけどあずさは挑戦を始めたばかりだから、

当分の間は帰ってこないはずよ。



…しばらくはこのまま様子を見るしかないわね。



あずさが迷宮に挑んだとこで一人になった私は控室で休息をとることにしたの。


そうして各迷宮の攻略状況を確認している途中で、

どこかに出かけていた奈々香が帰ってきたのよ。



「…戻りました。」


「あら?随分と遅かったわね。」



ボソボソと呟く奈々香の小さな声をかろうじて聞き取りながら、

暇つぶしとして話し掛けてみる。



「今までどこに行っていたの?」


「………。」



私としては場所を問い掛けてみたんだけど。



「姉に会いに…」



奈々香は説明しない代わりに一言だけ答えてから静かに席についてしまったわ。



…相変わらず無口な子ね。



「………。」



無言のままで体を休める奈々香が今日という一日の中で何をしていたのか私には分からないけれど。


それでも一つだけ言えることがある。



…わずかに魔力の波動が変質しているわね。



何かあったのだけは間違いなさそうなのよ。



それが何かは分からないけれど。


奈々香に更なる成長を与えるほどの何かだったのは間違いないでしょうね。



…まあ、何でも良いわ。



奈々香の成長よりも興味があるのは乃絵瑠の成長なのよ。


今はそれだけが楽しみになっているの。



…早く帰ってきなさい。



奈々香とは会話が出来ないことで、

退屈を紛らわせることも出来ないわ。



「………。」



何も語らない奈々香と二人きり。



特にするべきことがない私達は、

控室でくつろぎながら乃絵瑠の帰りを待ち続けることにしたの。




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