準備はいいわね?
…冗談でしょ!?
激しい爆音を地下に響かせた盛長康平の一撃でさえも、
何者かの防御結界は完全に防ぎきってみせたのよ。
「くそっ!」
扉の破壊も壁の破壊も失敗したことで、
盛長康平の表情には悔しさが滲み出ているわ。
「何故だっ!!」
がむしゃらにルーンを振り回しても壁には傷一つ付かない。
異常なまでに強力な防御結界に阻まれてしまった私達は、
あと一歩というところで完全に足止めを受けてしまったのよ。
…こんなことがあり得るの?
瞬間的な破壊力で言えば盛長康平の攻撃は間違いなく最上位なのよ。
おそらくは京一や御堂君を凌いでいるはず。
私が知る限りで言えばフェイ・ウォルカとほぼ互角で、
天城総魔や美袋翔子に次ぐ実力者だと思ってる。
それなのに。
盛長康平の攻撃でも通じないとなると、
私達の誰が試しても結果は変わらないでしょうね。
「こうなると全員一斉攻撃による一点突破しかないかも…。」
私と筑紫さんと盛長康平と菊地英樹と那岐さんの5人による一斉攻撃で防御結界の突破を狙うしかないわ。
「みんなで同時に攻撃するわよ!」
「わかったわ。」
「おう!」
「やってみるよ。」
「一か八かってやつよね〜。」
…え?
いや、まあ、うん。
否定はしないけどね。
…賭け事じゃないわよ?
那岐さんの発言に若干の疑問を感じるけれど。
今は追及してる暇があったらさっさとここを突破するべきよ。
「手加減なしでいくわよ!!」
私の指示によって全員が扉に向けてルーンを構える。
「準備はいいわね?」
無言で頷く仲間達。
それぞれが扉の突破を目指して最強の魔術を展開しようとしてる。
「それじゃあ、いくわよ!!」
それぞれの手にあるルーンに想いを込めて、
扉に視線を集中させて魔術を展開したの。
「攻撃開始っ!!!!」
私の合図をきっかけとして一斉に魔術が放たれたのよ。




