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THE WORLD  作者: SEASONS
4月25日
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2278/2319

交渉の基本

…はあ。



冗談でしょ?



…何だか納得いかないわ。



最後の訓練から1時間が経過した頃。


私と美咲さんはギルドの入口に立っていたわ。



「ちょっぴり…悔しいです。」


「ふふっ♪」



頬を膨らませる私を美咲さんが笑顔で見送ってくれてる。



「もう少し成長すればきっと追いつけるわ♪」



………。



私を元気づけてくれる美咲さんだけど。


最後の訓練の結果は『美咲さんの圧勝』で終わってしまったのよ。



「ちゃんと力を使いこなせるようになりなさい♪そうすれば私に追いつけるわ。きっとねっ♪♪」



…う~ん。



そうかな~?



…全然、追い付ける気がしないんですけど。



「大丈夫よ♪」



…うぅ~ん。



とてもそうは思えないのよね~。



…って言うか。



「結局、美咲さんって『心が読める』んですよね?」


「ええ、そうよ。」



…あ、いや。



そうよ、じゃなくて。



「心を読むなんて出来ないって言ってましたよね?結局あれって嘘だったじゃないですか!?」



嘘は吐かないって言ってたのに。



「完全に嘘つきじゃないですか!!」


「あらあら?そんなことはないわよ?」



…へ?



「ちゃんと言ったでしょ?『心が読めれば良いとは思うけどね』ってね♪出来ないなんて一言も言ってないわよ♪」



…は?



何それ?



…言い方の問題なの?



「それって完全に詐欺ですよね!?」


「ふふっ♪そうかもしれないわね♪」



…いやいやいやいや。



「そんなにあっさりと認めないでくださいよ!」


「う~ん。そうは言われてもね~。こういうのは騙されるほうが悪いのよ?」



…うわっ。



美咲さんが以前の美咲さんに戻ってる。



「相手の思考を誘導して自分に有利に話を進める。それが交渉の基本なのよ♪」



…うわぁ。



美咲さんの言いたいことは分かるけど。


見事に騙された私としては納得したくない言い分だったわ。



「まあまあ、過ぎたことは気にしない気にしない♪」



…いやいやいやいや。



気になりますよね?



「大丈夫よ。契約はもう終わったから。これからはもう乃絵瑠ちゃんの自由よ♪」



…ま、まあ、それはそうなんだけど。



「そ・れ・に♪ちゃんと約束通り成長させてあげたんだから、何も問題はないでしょう?」


「それは…まあ、はい。」


「だったら大丈夫よ♪」



…そうなのかな?



騙された感がすごいんですけど?



「気にしない♪気にしない♪」



………。



「まあ、これで米倉美由紀を超えたのは間違いないでしょうし。自信をもって頑張ってね♪」



…あ~。



そう言えばそこも気になってたのよね~。



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