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THE WORLD  作者: SEASONS
4月25日
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2260/2349

今なら分かる

《サイド:上矢遥かみやはるか



久しぶりに御堂君に会ったけれど。


思っていたよりも元気そうに見えるかしら?



「僕もそうだけど、お互いに色々とあったみたいだね。」



…ええ、そうね。



色々とあったわ。



良いことも悪いことも。



…いえ。



どちらかと言えば悪いことのほうが多かったかもね。



…もちろんそれは御堂君も同じでしょうけれど。



それでも御堂君は笑顔を見せながら握手を交わしてくれたのよ。



「無事で何よりだよ。」


「ええ、ありがとう。」



…私は、だけどね。



「これでも一応、訓練をしてきたから、そうそう簡単に死ぬつもりはないわ。」


「ああ、なるほど。だからかな?上矢さんも魔力が大幅に上昇しているね。」


「ええ、そうよ。私達も戦争を生き抜くために努力してきたから…以前とは違うはずよ。」



大塚義明と同様に、

ウィッチクイーンに敗北して挫折を知ったから、

私達も強くなることを目指してきたの。



…悔しいけれど。



どれほどの数を集めても。


どれほどの力を身につけても。


手も足も出ないない相手がいるという事実を理解したから。


だから私達は禁呪という封印された力を求めてまで成長を望んだのよ。



そうして仲間達と共に魔導図書館へ向かった結果として確かな力を手に入れたわ。


その結果として禁呪を使いこなせるだけの成長を果たしたつもりでいたの。



…だけど。



それでも届かない想いはあったのよ。



ウィッチクイーンとは違って、

殺意を持った強敵を前にした私達は再び挫折を味わったわ。



「今なら分かる。御堂君の悲しみが…御堂君の絶望が…今なら分かる気がするの。」



親友の死を思い出すだけで涙が込み上げてしまう。


笹倉美和子ささくらみわこを失った悲しみと苦しみは、

今でも私の心を蝕んでいるのよ。



「きっと…。きっと同じ想いだと思うわ。」



心から親友と呼べる相手を失った悲しみ。


その悲劇と絶望を私も経験したから。



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