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THE WORLD  作者: SEASONS
4月25日
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2252/2325

あなたにとって

『ダメ…。今のあなたにはまだ無理だから…。今はまだ…』



…えっ?



突然、声が聞こえてきたんです。



…今の声って?



突然聞こえた声戸惑いを感じてしまいました。



聞き覚えのある声だったからです。


たった一度きりでしたが、

微かな記憶の中でもはっきりと覚えていました。



…深海、優奈、さん?



心の中で問い掛けてみたことで、

深海さんは応えてくれたんです。



『今は…まだ大丈夫…です。兵器はまだ、完成してないから…だから…無理はしないで…』



とぎれとぎれに聞こえる声でしたが、

それでも深海さんの声は私の心に直接届いていました。



『…無理はしないでください…。あなたが苦しむ姿を…沙織先輩も…翔子先輩も…望んでいないから…今のあなたにはまだ…秘宝は…使えないから…』



…だったら!



だったら教えてくださいっ!!



…私はどうすれば良いんですかっ!?



『自分を信じて…ください。自分の力を…信じてください…。その瞳に宿る力を…その想いを…信じてください…。きっと見えるはずです…。あなたにとって大切な心が…その絆が…見えるはずです。』



…絆?



どういうことですか?



『もうすぐ…もうすぐ逢えるから…だから…だからそれまでは…無理をしないで…ください。』



…もうすぐ逢える?



それは誰にですか?


深海さんにですか?



…それとも?



『…あなたにとって…大切な…人に…です。』



…私にとって大切な人?



それが誰の事なのかが分かりませんでしたけれど。


それ以上の質問をする前に深海さんの声は消えてしまいました。



…深海さんっ!


…深海さんっ!!



必死に呼び掛けてみましたが、

私の呼び掛けに返事は返って来ません。



…教えてください。



私はどうすれば良いんですか?



不安と期待を込めて問い掛けてみても、

深海さんは教えてくれませんでした。



…あなたは今、どこにいるんですか?



残された魂と想い。


その行方を問い掛けてみても返事は返ってきません。



…私は秘宝を使わなければ良いんですか?



今の私には『使えない』と教えてくれた深海さんの言葉を信じることにして、

秘宝による探索を中断することにしました。



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