3手
《サイド:米倉宗一郎》
午前7時頃。
空は太陽の光に照らされていて、
すでに夜明けを迎えている。
そしてカルナック山脈を突破した共和国軍はミッドガルムの大地に足を踏み入れていた。
「いよいよ最終決戦だな。」
遥か遠くに見えるミッドガルムの王都へ視線を向けながら気持ちを強く引き締める。
「ミッドガルムとの戦いの行方によって大陸南部の運命は変わると言っても過言ではないだろう。」
国家再編成計画の行方と3ヵ国同盟の行方。
それらはミッドガルムを降伏させることから始まるのだ。
「このままミッドガルム王都に攻め込むぞ!!」
その道中でミッドガルム軍の抵抗を受けるかもしれんが、
こちらは一分一秒を争う状況だ。
無駄な動きに時間を費やす余裕はない。
「ミッドガルムの国内にあると思われる兵器を破壊する為に、最速で王都の制圧を目指す!!」
王都と王城を制圧して兵器の情報を探り出す。
それこそが最短の方法だと考えていた。
…おそらく。
ミッドガルムの国内で活動する第3の部隊の動向こそが兵器の存在を示しているのだろう。
…とは言え。
それらを探り出す時間が俺達にはない。
「まずは確実な情報の入手の為に王都を制圧するぞ!!」
カルナック山脈の東西を進軍していたミッドガルム軍とは別にミッドガルム国内で活動する第3の部隊。
その部隊こそが兵器を防衛する為の部隊なのは間違いない思っている。
こちらの戦力は決して多くはないが、
ミッドガルムが軍を集結する前に王都を制圧出来れば兵器の破壊という目的に近付く。
「今は何よりも兵器の破壊を最優先として行軍する!」
その為の『第1手』として、
王都の制圧を目指すことにした。
そして『第2手』を第3の部隊の捜索。
『第3手』を兵器の破壊と定める。
「王都へ進軍するぞ!!!」
まずは遥か北に存在する王都を目指して軍を進めることにした。




