こちらから攻める番
《サイド:米倉宗一郎》
「軍の編成が終わり次第、ミッドガルムへ進軍するぞ!」
進軍の決断を下したあとで、
この場に集まる全員に最終的な目標を伝えることにした。
「ここまで来た以上、もはや曖昧な態度は避けるべきだろう。停戦要請も降伏勧告も受け入れない各国を制圧して全ての国を共和国とアルバニア王国の支配下におくことにする。」
幻夜と共に目指す目的のために、
全ての仲間達に今後の計画を伝えることにした。
「先日、共和国はアルバニア王国と同盟を締結した。これは両国の関係を向上させること以上の意味がある。」
目指すべき未来のために。
国家再編成の計画を全員に説明しておく。
「セルビナ、ミッドガルム、イーファ、カーウェン。それらの国を制圧して国家再編成を行う。その後、大陸南部の国を『3ヵ国』に編成して、共和国、アルバニア王国、第3の国に分ける。魔術師の国と陰陽師軍の国、そして両方が共存する第3の国を作り上げることで3ヵ国同盟を成立させるのだ。」
これから先の未来を見据えて。
数百年先の未来を見据えて。
俺は国家再編成計画に同意した。
「真の和平を実現させるために全てを壊して新たに作り直す。それが俺達の成すべき役目だと考えている。」
二度と戦争が起きない世界を造ること。
それこそが目的であると告げた。
「アルバニアの陰陽師軍を率いる杞憂幻夜と俺は数十年に及ぶ親友だ。天城総魔の父である天城総司と関わりを持つ俺達は同じ志を持つ戦友とも言えるからな。陰陽師軍とは敵対関係にあるが、杞憂幻夜だけは信用できる。そしてあの男が動いた以上はイーファとカーウェンの制圧は確実だ。」
杞憂幻夜という男には絶対の信頼をおいている。
それこそ、病を抱えた今の俺より遥かに有能な男だからな。
幻夜が動いているからこそ、
俺も国家再編成計画に協力する決意が出来たのだ。
「全ての魔術師が幸せな未来を迎えられるように俺達で最善を尽くそう。それがアストリアで亡くなった者達に出来る供養でもあると考えている。」
共和国に平和な日々を。
その為に戦う覚悟を決めたのだ。
「今度はこちらから攻める番だ!」
望むべき未来の為に。
叶えたい願いの為に。
軍を率いて出撃することにした。




