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THE WORLD  作者: SEASONS
4月24日
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2231/2319

様々な形で

《サイド:御堂龍馬》



…僕の?



僕の役目?



「今なら分かる!!」



心が壊れかけている僕と向き合うフェイが必死に話しかけてくれていたんだ。



「今なら分かる!!俺の役目が!俺に託された想いの意味が今なら分かる!」



今の自分に出来ること。


今の自分にしか出来ないこと。


それがフェイには分かるのかな。



「俺がお前を守る!!北条真哉の代わりに俺がお前を守り抜く!!そして兵器の前までお前を導いてみせる!!」



…兵器の前まで?



真哉の代わりに?



「お前の前に立ち塞がる全ての障害を北条真哉と共に打ち砕く!それが俺の役目だ!!」



…フェイが?



僕のために?



「俺がお前を守り抜く!!だから、だからお前は進み続けろ!そして兵器を破壊しろ!!その為に天城総魔は希望を遺したはずだ!」



…総魔が?



「意志を受け継いで立ち向かえ!それが友の想いに応えるということだ!!」



………。



必死に願ってくれたフェイの想いが、

壊れようとしていた僕の心に響いていく。



…僕が、総魔の為に?



何も出来なかった僕だけど。


総魔のために出来ることがまだあるのだろうか。



…僕が兵器を破壊する?



それは総魔にも出来なかったことだ。


だけどその真実をフェイ達は知らない。



もちろん僕だって結末は知らない。


だけど起動した兵器を止めることが出来ないという事実は知っている。



…だから兵器が発動する前に。



共和国が滅びる前に兵器を破壊しなければいけないんだ。


それが出来なければ僕は再び大切なモノを失うことになってしまう。



だけど兵器を破壊出来れば、

総魔がやり残した兵器の破壊さえ実現できれば、

本当の意味で共和国を襲う恐怖を取り除くことが出来るんだ。



…総魔の代わりに。



僕がこの手で兵器を破壊する。



それがどれほど難しいことだとしても。


それが絶対に不可能なことだとしても。


このまま兵器の存在を見過ごすわけにはいかない。



総魔が命を懸けて共和国を守り抜いたように。


僕もこの命を懸けて戦い抜くべきなんだ。



…総魔。



もしかして、きみは知っていたのか?



兵器の存在を。


兵器の脅威を。



…きみは兵器を破壊する為に、力を遺していたのか?



真実は誰にも分からない。



だけど実際に兵器は現存していて、

僕達は生き残るための力を受け継いでいる。



意志や想いやルーンや魔術。


様々な形で残された希望は確かに存在していて、

兵器と戦うことが出来る力として遺されているんだ。



…きみはどこまで知っていたんだ?



そしてどこまで僕達のことを考えてくれていたんだ?



大切な仲間達の力を遺して、

僕達に託してくれた総魔の優しさに心が震える想いを感じてしまう。



…そうか。



きみは考えていてくれたんだね。



…僕が前に進めるように。



僕が道を見失わないように。



…きみは僕の為に用意してくれていたんだね。



僕を支えてくれる仲間を用意して、

進むべき道を示してくれた総魔の優しさが感じられたことで再び涙を流してしまった。



…だったらもう大丈夫だ。



僕はもう迷わない。



…きみが導いてくれる限り、僕は二度と道を間違えたりはしないんだ。



決して迷わずに。


決して立ち止まらずに。


前に進んでいくということ。



そのための想いを心に抱えて、

再び瞳に立ち向かう意志を宿した。



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