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最良のご決断を
国王と本宮さんが亡くなった。
そして二人の死を見届けた僕達の周囲を陰陽師軍が取り囲んでいる。
「本宮様の想いを汲んでいただけたことに感謝いたします。」
一人の陰陽師が僕達に歩み寄って本宮さんの遺体を抱き抱えたんだ。
「二人の死も公表します。全ての真実と共に…私達も停戦に向けて協力させていただきます。」
国王の死と本宮さんの死。
二人の死を明らかにすることで終戦を公表しようとしているようだ。
「我等セルビナ軍は共和国に従います。国王様が亡き今、この国の行く末は共和国に託されました。」
「…本当に良いのですか?」
「はい。」
僕達を恨む様子もないまま、
陰陽師軍は僕達に全てを委ねようとしている。
「どうかこの国に住まう多くの民のために…最良のご決断を願います。」
戦闘を放棄して広場の中央へと向かう陰陽師軍。
国王と本宮源吾の遺体を広場の中央に安置して終戦の準備に取り掛かる陰陽師軍の様子を僕達は静かに眺め続けた。




