ざっと500
…って!?
あんまり考えたくはないんだけど?
「これって結構、危険な状況な気がしない?」
すでに私達の周囲の衛兵達は全滅しているわ。
もちろん殺さないように手加減はしてるから死者はいないはずだけどね。
見た感じだと抵抗する気力がある衛兵はいないはず。
そんな状況なんだけど。
まだ終わってはいないのよね~。
「いたぞっ!!侵入者だー!!」
「急いで迎撃しろーーっ!!!」
新たに現れる兵士達。
「増援の数はざっと500くらいかしら?」
…かもね。
冷静に数える裕美の数を聞いただけで焦りを感じてしまったわ。
「これで全部なら良いんだけど…。」
心の底から思うんだけどね。
「多分…一部じゃないかな?」
「まあ、やるしかないな。」
「任せろって言った以上、ここで負けるわけにはいかないだろ?」
控え目に答える信夫に対して、
一郎と遼一は笑顔で答えてる。
…はぁ。
これだから突撃しかできない連中は困るのよね〜。
出来ることならもう少し考えながら行動してほしいんだけど。
それぞれに槍とナイフを構えた二人は、
作戦も何もないまま左右に別れて兵士達に突撃を開始してしまったのよ。
「派手に暴れて敵を引き付けるのが俺達の役目だ!」
…それはそうなんだけど。
敵を全滅させることが目的なわけじゃないから、
がむしゃらに突撃するのはどうかと思うのよ?
それなのに。
一郎と遼一は先行した御堂君達を守る為にどんどん前に進んでしまうの。
「焔っ!!!」
「雷王っ!!!」
全力で暴れる二人。
頑張ってくれるのは有り難いけれど。
ちゃんと魔力の配分を考えてくれてるのかどうかがものすごく不安になるわ。
「こうなったら迷ってる暇はないから、全力で二人を援護するわ!」
…まあ、仕方がないわね。
暴走気味の二人を援護する為に裕美が動き出したことで、
私も覚悟を決めることにしたの。
…こうなったらギリギリまで粘るしかないわ!
敵部隊に立ち向かう二人を守るために援護を続けることにしたのよ。
「もちろん僕も協力するよ。」
正面に突撃する私の後方で立ち止まった信夫も魔術の詠唱を開始してる。
…こうなったらもう。
やれるところまでやるしかないわね。
「3人で援護するわよ!」
左右に分かれた一郎と遼一を援護する為に私達は中央に布陣したわ。
岩永一郎の『炎』
大森遼一の『雷』
私の『風』
それぞれの攻撃が兵士達に襲い掛かる様子を眺めながら。
「「ホーリー!!!!」」
裕美と信夫も衛兵達に攻撃を開始したのよ。




