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THE WORLD  作者: SEASONS
4月24日
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2182/2199

残存兵力

「すでにお気づきかもしれませんが、もはやセルビナ王国に残された戦力は私達だけになります。数で言えば僅か1万弱。それが今のセルビナの全兵力です。」



…やはりそうか。



海軍が手を引いて陸軍が降伏した現在。


王都と王城を守る戦力は僅か1万の陰陽師軍だけのようだ。



「前回の海戦において生き延びた陰陽師は他にも数多く存在していますが、すでにこの場にはいません。生存者の大半は前もって王都から遠ざけたからです。…とは言っても、それは伏兵や策略のためなどではありません。純粋に彼等の生存を望んだからです。」



…ほう、なるほどな。



要するに全滅という最悪の事態を避けるために、

戦力の低下を覚悟のうえで生存者の逃亡を認めたのだろう。


その結果としてこの場に残った兵力は2万だけになったということだ。



もしもここに集まれば?


あるいはもしもここに来てしまったら?


もはや逃げることさえ許されないだろうからな。



余計な被害を出さないために、

兵を逃がすという判断は理解できなくもない。



「私の判断によって生存者の多くを戦場から遠ざけました。これまで姿を隠していたのは仲間達の離脱の時間を稼ぐ為です。…ですので、こちらでお預かりしている8名の捕虜は全員無事です。」



説明を終えた本宮源吾が配下の陰陽師達に指示を出して、

使者として王城に送り込んでいた海軍の兵士達を全員無傷で釈放してくれた。



「私からの最低限の礼儀として全員お返しします。」



殺害せずに。


捕虜にすることさえせずに。


8人全員を解放してくれたのだ。



「…ですが、改めて宣言させていただきます。」



俺達を視界に入れながら、

本宮源吾は共和国軍に対して宣戦布告をしてきた。



「これが最期の戦いです!私達陰陽師軍は最後の一兵となるまで!全滅を迎えるその時まで!最期まで戦い抜くつもりです!!」



これまでの丁寧な態度を捨て去った本宮源吾が戦う意志を示す。



「私達にはセルビナ王国の未来の為に戦う義務があるのです!その責務を全うする為に!私達は最期まで戦います!!」


「………。」



戦闘の意志を宣言した本宮源吾を見ていた御堂君が俺達の前に歩み出てきた。





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