一人の少女
「魔術師と陰陽師が共存できる世界を作る!それがあの方のために出来る俺達の謝罪だ。」
魔術師と陰陽師の争いに巻き込まれて死亡した天城総司の悲劇を繰り返さないために、
幻夜は俺に協力を求めてきた。
「共和国の力を貸してほしい。」
望むべき未来の為に。
願うべき平和な日々の為に。
「共に戦おう。」
協力を願う幻夜の後方では、
砦の南側で戦闘を続行している由美の部隊に合流してミッドガルム軍を殲滅している陰陽師軍の姿がある。
「アルバニア王国は共和国の味方だ。俺達はミッドガルムの殲滅に協力する。」
幻夜の言葉通りアルバニア王国の陰陽師軍はミッドガルム軍の陰陽師軍を容赦なく追い詰めていた。
「陰陽師としてはアルバニアが格上だ。ミッドガルムごときに遅れをとることはない。」
自信を持って宣言する幻夜の発言は事実だ。
アルバニア軍がミッドガルム軍を着々と追い込んでいる。
圧倒的なまでの勢いでミッドガルムの陰陽師軍を壊滅させて、
陸軍の兵士達も殲滅していくアルバニアの陰陽師軍の殲滅力は凄まじいの一言に尽きるだろう。
共和国軍と合流した戦力は優に25万に及ぶのだ。
これで数においてもミッドガルム軍を遥かに上回ったことになる。
アルバニアと共和国の25万の軍勢対ミッドガルムの17万の軍隊による大規模な戦争。
その戦闘は大混戦となって怒号と悲鳴が戦場に響き渡っている。
「竜の牙を逃したのは失態だが、ミッドガルム軍が壊滅するだけでもひとまずは良しとするべきだろう。」
ミッドガルム軍への対応を陰陽師軍に任せた幻夜は側近に指示をだしていく。
「共和国軍の救助を開始しろっ!全員の手当を急げっ!!」
待機させていた部隊に指示を出して、
俺の部隊の救助活動を始めてくれたのだ。
そうして協力の姿勢を見せてくれた幻夜の側に一人の少女が歩み寄ってきた。




