全滅
…くっそぉぉぉぉぉぉっ!!!
上矢遥と米倉宗一郎が竜道寺の手に落ちた。
…ここまでかっ!
もう戦力になりそうなやつは一人もいない。
俺もまともに動けない状態だが、
上矢遥が倒れたことで文字通り全滅になったからだ。
…まさか竜道寺一人に壊滅するとはっ!
「これでもはや俺の邪魔をする者はいない。」
悔しさを感じて歎く俺に振り返った竜道寺が話しかけてくる。
「探し求めていた第3の秘宝もいずれ見つかるだろう。共和国を蹂躙して米倉宗一郎の近辺を調べあげれば何らかの手がかりが見付かるだろうからな。残る問題は竜崎達だが、それも秘宝さえ手に入ればすぐに片付くことだ。」
竜道寺にとっては竜の牙という組織すらも手駒の一つに過ぎないのだろう。
秘宝を求めて力を手に入れることだけが全てであり、
それ以外に関してはどうでも良いと考えている様子だった。
「あとは竜の牙同士で存分に争えば良い。」
吐き捨てるかのように告げてから、
再び魔剣を向けてくる。
「十分に絶望は堪能できたか?最後はお前自身の死によって、自らの弱さを思い知るが良い。」
…くそっ!
「安らかに眠れ…。」
動けない俺に衝撃波が放たれる。
「ブラッディ・ムーン!!!」
空気を切り裂きながら放たれる深紅の衝撃波が動けない俺に襲い掛かる。
その直前に。
「淳弥〜〜〜!!」
一人の人物が俺の前に飛び出してきた。




