表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
4月24日
PR
2145/2199

きみに全てを

《サイド:長野淳弥》



…ちぃっ!!!



焦りと不安を感じながら慌てて米倉宗一郎に駆け寄る。



「しっかりしてくださいっ!!」



倒れた米倉宗一郎に全力で呼び掛けた。



「ここで倒れてしまったら、誰が共和国をまとめるのですか!?」



他に適任者なんていないんだ。


他の誰が死んだとしても、

米倉宗一郎だけは生き残ってもらう必要がある。



「諦めないでくださいっ!!」


「…すまない。長野君…俺のせいできみ達を巻き込んでしまった…な。」



…なっ?



そうじゃねえっ!



…そうじゃねえだろ!!



「違いますっ!!巻き込んだのは俺達のほうですっ!!俺達が!竜の牙が!あなたを巻き込んだんです!!」



悪いのは俺達だ。



竜の牙が動かなければ、

竜の牙が秘宝を求めなければ、

こんなことにはならなかった。



誰も傷付くことがなく。


誰も死ぬことがなく。


戦争も起きなかったはずなんだ。



「悪いのは俺達ですっ!!全て俺達の責任ですっ!!」



必死に謝罪する。



ただそれだけしか出来なかった俺に米倉宗一郎は微笑んでくれていた。



「やはりきみは…信じるに価する人物だったな。もっと…もっと早くにきみと出会っていれば…そしてきみを信用していれば…彼ではなくきみに…全てを託していたかもしれないな。」



…託す?



「それは…?」



秘宝のことかどうかを確認してみようと思ったんだが、

その前に米倉宗一郎は首を左右に振っていた。



「…いや、もう過ぎたことだ。」



米倉宗一郎だけが知る真実。


第3の秘宝の在りかは隠されたまま、

米倉宗一郎は俺に願ってきた。



「…すまない、長野君。あとのことはきみに任せる。俺の代わりに…共和国を守ってくれ。」



薄れ行く意識の中で、

俺にあとを託してくれたんだ。



「米倉さん…。」


「きみになら…全てを託せる。」



…くっ。



最後まで俺と向き合いながら、

米倉宗一郎は意識を失って眠りについてしまった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ