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THE WORLD  作者: SEASONS
4月24日
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2126/2199

強すぎるのも大変

《サイド:御堂龍馬》



僕達が王都についてからしばらく時間が過ぎた。



…時刻は午前9時を過ぎた頃だろうか。



全ての部隊を結集したセルビナ軍がついに動き出したんだ。



「「共和国軍を殲滅しろーっ!!」」


「「おおおおおっ!!!!!!!」」



指揮官の号令と共にセルビナ軍が動き出す。


部隊の大多数が一般市民にも関わらず、

セルビナ軍は徹底抗戦を行うつもりのようだね。



「「王都を守り抜けーっ!!!」」


「「敵の侵入を許すなーっ!!」」


「「「おおおおおおおっ!!!」」」



怒号と雄叫びを轟かせながら共和国軍に挑むセルビナ軍。


その無謀とも言える突撃に対して、

僕達も全力で立ちはだかることになった。



「誰も死なせはしないっ!!」



再びジャッジメントを発動して迎撃に出る。



「全てを撃ち抜く裁きの力っ!!ネオ・ジャッジメント!!」



目前に生まれる魔力の核から放たれる光の粒がセルビナの兵士達の体を次々と撃ち抜いていく。



「「ぐあああああっ!!!」」


「「痛いっ!うぁぁっ!!」」


「「っづぁぁぁっ!!!!!」」



数千、数万の光の粒に撃ち抜かれるセルビナ軍だけど。


僕の攻撃は致命傷を避けながら、

兵士達の動きを止めることに成功していた。



「「があああああっ!!!!」」


「「痛いっ!痛いーーっ!!!」」


「「うわああああああっ!!!!」」



まともな戦闘訓練を詰んでいない一般市民の悲鳴が戦場に響き渡っていく。



「…ごめん。」



謝ることしか出来ないけれど。


今はまだ攻撃を続行するしかない。



ここで手を止めてしまえばいつまで経っても戦闘が終わらないからだ。



「こうなったら力づくよっ!!」



離れた場所にいる和泉さん達も攻撃を開始したようだ。



「大人しく敗北を受け入れなさい!!鎌鼬っ!!!!」



放たれた風の刃が接近していた兵士達の体を次々と吹き飛ばしていく。



「あまり攻撃は趣味じゃないけど…ね。」



しぶしぶといった雰囲気だけど。


鈴置さんも魔術を展開していた。



「ホーリー!!!!」



…うわっ!?



扇から発動する聖なる光がセルビナ軍の頭上で輝いて聖なる雷を降り注がせていく。


数百に及ぶ聖なる雷によって、

セルビナ陸軍の兵士達は次々と大地に倒れてしまったんだ。



「…あ、あれ?やり過ぎ…かな?」



…だろうね。



見た限りだと死んではいない様子だけど。


痛みと苦しみによって悲痛な悲鳴を上げているのは聞こえてくる。



…あれは僕よりも痛そうだね。



「うぅぅ~。」



強力すぎる魔術を見て焦る鈴置さんに、

特風の梶原裕美さんが話し掛けていた。



「強すぎるのも大変よね~。私のホーリーにはそこまでの破壊力はないわ。」



自虐的に話しながら発動したホーリーは、

梶原さんの宣言通り鈴置さんの力の1割にも満たないようだ。



だけどだからこそ、

誤って人を殺す心配はないようにも思える。



「雑魚は私達で抑えるから鈴置さんは援護をよろしくね~。」


「は、はい…っ!」



倒れたセルビナ軍を治療する為の戦力として、

鈴置さんは前線から外されたようだ。



「さあ!特風の力を見せ付けるわよ!」


「当然っ!!」



宣言と共に動き出す梶原さんの突撃に続いて、

和泉さんや岩永君、大森君に伊倉君も動き出している。



「まあ、俺達もやれば出来るってところを見せておかないとな!」


「「ははっ」」



苦笑する岩永君に愛想笑いを返していたのは大森君と伊倉君だ。



最前線に突撃する梶原さんと和泉さんを追いかけて、

3人もセルビナ軍へと攻め込んでいった。



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