狙い撃ち
《サイド:御堂龍馬》
…総魔の名に賭けて!!
この一撃に光の力をっ!!!
シャイニングソードに込める魔力。
本来の破壊力を極限まで抑えるために、
総魔の姿を思い浮かべる。
…総魔。
きみならこの程度のことは簡単に出来るんだろうね。
あらゆる力を完璧に制御できた総魔の姿を思い起こしながら急速に集中力を高めていく。
…だったら僕も成功させてみせる!!
きみに出来ることなら、
僕も成功させてみせる。
総魔に追いつく為に。
そして総魔を越える為に。
心に思う魔術を展開する。
…これが!
これが僕の力だ!!
僕が僕の力を示す。
その魔術は一つしかない。
…この力で総魔を越えるんだ!!
思い出に残る魔術名はただ一つ。
「ジャッジメント!!!」
頭上に掲げたルーン。
その切っ先から生まれる魔力の核が、
以前よりも洗練されて全体の規模を縮小していく。
そうしてホンの10センチ程度の大きさにまで凝縮された魔力の核。
それでも核から放たれる威圧感は以前よりも格段に大きくなっているように感じられる。
「これが僕の力だっ!!」
支配特性を極限まで高めて消滅という力を得た魔術が真の力を解放した。
「吹き飛べっ!!!」
掛け声と共に光を放つ魔力の核から数千数万の光の粒が放たれる。
…全てを制御して見せる!!
無数に放たれる光の粒は広範囲に広がって、
セルビナ軍の兵士達の体を容赦なく貫いていく。
だけど全ての攻撃において、
自分でも驚くほどの集中力を発揮していた。
…誰も殺しはしない!
狙うのは腕と足だけだ。
命を奪わないために、
兵士達の腕と足だけを狙い撃つ。
そうして数千数万の光の粒の全てを自らの意識の支配下において不殺の誓いを実現してみせた。
…もう誰も死なせはしない!!
理想を現実にするために攻撃を続ける。
そうして僕の攻撃が終了したあとには、
ほぼ全ての兵士達が苦痛のうめき声をあげながら大地に伏していた。




