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否定の言葉
…まあ、難しい問題よね。
野々村さんの考え方も一理あると思うから。
どういう考えをもって行動するにしても、
魔術師が世界に与える影響は0にはならないわ。
力があるかないかという時点で、
すでにお互いに差が生まれているからよ。
だからこそ奴隷のように非魔術師に仕えるような状況にでもならない限り、
お互いの力関係を維持するのは難しいでしょうね。
…だけどそれは共和国の立場が更に悪化するだけでしかないわ。
だからと言って各国に和平を強要するのも無理があるわよね?
それこそ力づくで問題を解決してるだけでしかないから。
魔術師による世界征服と言えなくもないわ。
…どうすれば良いのかしら?
私には分からないけれど。
栗原さんと同じ理想を掲げているからこそ何も言えなかったのよ。
…だけどね。
私の代わりに否定してくれる人がいたの。
「…それは違います。」
はっきりと告げる否定の言葉。
背後から聞こえてきた言葉に驚きながら振り返る私と和泉さんの後方には黒柳所長と栗原さんに常盤さんがいて、
野々村さんの考えを否定してくれた飯塚駿一さんが立っていたのよ。




