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THE WORLD  作者: SEASONS
4月22日
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1882/2307

浮気?

「お帰りなさい、淳弥君♪」



…ああ、この声だ。



これが俺の求めていた安らぎだ。



透き通るような声。


悪意なんて欠片も存在しない安らぎがここにはある。



「…ただいま、雪。」



どこか懐かしささえ感じさせる甘い香りを漂わせながら微笑む雪の笑顔に、

俺の視線は釘付けになってしまう。



…今も昔も変わらないな。



雪の笑顔を見ているだけで癒しを感じることが出来るんだが、

どうやらそれが気に入らなかったらしい。



俺達の間に邪魔な姉貴が割り込んできた。



「あんたに雪は勿体ないわ。雪は絶対にあげないからねっ!!」



少し怒っているかのような表情で怒鳴ってから、

今度は囁くかのように忠告してくる。



「他の女に浮気するような男には渡さないわよ!」



…いやいや。



浮気ってなんだ?



翔子を想ったのは事実だが、

フラれたのも事実のはずだ。



「言っておくけど、付き合ってないからなんて言い訳は許さないわよ!!もしも付き合っていたら雪を捨てたことに変わりはないでしょ!?」



…ああ、いや、まあ、確かに?



姉貴の怒りは当然だな。



結果的にフラれたわけだが、

もしも翔子と付き合っていたら雪のことを思い出すことさえなかったかもしれないからだ。



…まあ、間違いなく浮気だよな。



何も言えなくなって黙り込んでしまう。



そんな俺達の会話を聞いていたらしく、

近くで様子を見ていた北条辰雄が楽しそうに笑っていた。



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