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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
1824/1888

自分の不器用さ

《サイド:文塚乃絵瑠》



午後5時過ぎ。



…う~ん。



なかなか上手くいかないわね~。



自分自身が情けなくて、

何度も何度も唸り声をあげてしまったわ。



…どうすればいいの?



魔術師ギルドの地下で訓練を続けているんだけどね。


これがなかなか思うように進まないのよ。



そのせいで落ち込んでしまうというか、

自分の不器用さに悩んでしまったことで、

美咲さんが優しく微笑んでくれていたの。



「焦らなくても大丈夫よ。初日から上手くいくなんて思ってないし。誰だって最初は失敗を繰り返しながら、少しずつ成長していくものなのよ。」



…まあ、ね~。


…それはそうなんだけど。



これだけ失敗が続くと心が折れそうになるのよ。



「ふふっ。まあまあ、今日はここまでにしておきましょう。」



…あぅぅ。



どうやら時間切れみたい。



「…すみません。」


「いいの、いいの。あまり無理をしても良い結果なんて出せないわ。それに休むべき時はしっかりと休んで、次に備えるのも大事なことよ♪」



…う~ん。



まあ、確かに?



美咲さんの言い分は正しいと思うわ。



言葉と態度は一致しないけどね。


それでも発言の一つ一つは的確な意見に思えるのよ。



「それじゃあ、夕食を食べて明日の為に休みましょう♪それが乃絵瑠ちゃんのためよっ♪」



…えっと。



本当に私のため、なのかな?



私の手をとって歩き出した美咲さんは、

優しさ一杯の笑顔でここから私を連れ出そうとしているわ。



「そろそろお腹が空いてきたでしょう?」


「え?あ、あ~、まあ。それなりには…」


「ふふっ。沢山、食べさせてあげるからね♪」



…い、いえ。



ほどほどで良いんですけど?



「楽しみね~♪」



私の意見なんて一切聞いてくれない美咲さんに振り回されるまま、

今日も地下の訓練場を出ることになってしまったのよ。



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