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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
1817/1848

慶一郎の願い

《サイド:米倉宗一郎》



「…米倉様は生き延びてください。貴方はこの国の未来に必要な人材です。まだ死んでもらっては困るのです。」



…慶一郎。



静かに状況を見守る俺に、

慶一郎は想いを残してくれた。



「生きてください。貴方の生存こそがこの国の希望なのです。」


「………。」


「米倉様。貴方がいるから私達は未来を信じることが出来るのです。そして貴方がいるから私達は安心して戦えるのです。」



例え死んだとしても、

あとを託せる人物さえいれば想いは受け継がれる。


例え志し半ばで倒れたとしても、

信じることの出来る人物さえいれば未来は続いていく。



それが慶一郎が残した想いだった。



「米倉様。貴方は生きてください。そしてどうかこの国に希望を。そしてどうかこの国に未来を。それだけを願っています。」



「慶一郎…っ!!」



託された願いに、

どう答えるべきか悩んでしまう。



…くそっ!



俺はどうすればいい!?



まともに戦えない自分の体を呪いながら、

今はただまっすぐに慶一郎を見つめることしかできなかった。



「米倉様。今までお世話になりました。ありがとうございます。」



別れの言葉を残した慶一郎が竜谷元成に狙いを定める。



そして一心に竜谷元成の死を願い。



最期の魔術を発動させてしまったのだ。




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