3人がかりでも
…嘘だろ?
ここまで強いなんて聞いてないぞ?
「どういうことだ?強すぎるだろ?」
芹澤啓輔の実力に驚きを感じてしまう。
最後の攻撃なんて、
俺ですら防げる自信がないぞ?
力を封印していようがいまいが、
逃げの一手しか思い浮かばない危険な攻撃に思えたからだ。
…すぐ傍に里沙がいたからか?
それともギリギリ射程外だったのか?
理由は不明だが、
俺と里沙と百花の3人は炎の被害を免れて生存している。
「ね…ねえ?いつもの8割増しくらい強くない?」
…いやいや、それどころじゃねえだろ?
里沙も驚いている様子だが、
割増程度の差には思えなかった。
…学園内ではここまで暴走することなんてなかったからな。
正直に言ってあまり戦力として考えていなかったんだが、
これが芹澤啓輔の本来の実力だとすれば
俺達3人がかりでも暴走を止められるかどうか疑わしい状況としか思えない。
…これは、まずいぞ。
芹澤啓輔はまだ俺の実力を警戒しているはずだ。
だからこそ強引な手段を控えて様子を見ているはずだが、
もしも俺の実力が芹澤啓輔に及ばないとバレてしまったら里沙を力ずくで奪い取られるかもしれない。
…どうする!?
無理に強がるか?
それとも話題をすり替えて逃げ切るか?
…どうすればいい!?
芹澤啓輔への対応を必死に考えようとしたんだが。
すでに制限時間は過ぎてしまっていたらしい。
「それで…お前はいつまでそうしているつもりだ?」
…は?
芹澤啓輔の質問を聞いて、
現在の状況を再確認してしまう。
そして即座に気づいてしまった。
…うぁぁぁ!?
おそらく俺と同じように、
芹澤啓輔の実力に怯えていたんだろう。
俺が気にしていなかった間に、
里沙が俺に抱き着いていた。




