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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
1792/1879

この想いは永遠に

《サイド:ウィッチクイーン》



…ふう。



ようやく合流ね。



「全員止まれっ!」



慶太の指示によって行軍を止める反乱軍の本隊。


その間にも行動を継続していた私達の部隊は、

無事に慶太の部隊との合流を果たすことが出来たのよ。



「ただいま、慶太!!」


「ただいま!お兄ちゃん♪」



雪と二人で笑顔を浮かべながら慶太に駆け寄る。


そんな私達に微笑みを返しながら、

慶太も笑顔で出迎えてくれたわ。



「お帰り、紗耶香、雪。二人とも元気そうで何よりだよ。」



ひとまず私達の無事を喜んでくれる慶太だけど。


素直に喜べるような状況ではないのよね。



喜びよりも申し訳なさが勝ってしまったことで、

自然と頭を下げていたわ。



「ごめん、慶太。私の力が足りないせいで…私が離れていたせいでみんなを守れなかったわ。」



再会の挨拶よりも先に、

800人もの仲間を失ったことを謝罪したのよ。



私の行動が遅れたせいで仲間達を死なせてしまったから。



「…ごめんなさい。」



素直に謝罪することしか出来ないの。


任された役目を果たせなかったせいで、

ずっと仲間を失ったことへの責任を感じていたんだけど。



「いや…紗耶香のせいじゃないよ。」



慶太は私を責めるようなことはしなかったわ。



「全ては僕が下した判断の結果だからね。仲間を失ったことに対して責任を感じるのは僕の役目だ。」



私が想い悩む必要はないって言ってくれたのよ。



「紗耶香に別行動をとらせて仲間達を戦場に送り込んだのは僕の判断なんだ。だから全ての責任は僕にある。」



私を責めずに全ての責任を請け負ってくれたの。


そうして私の肩をポンポンと軽く叩いてくれたのよ。



「紗耶香は何も悪くないよ。きみはきみに出来る全力を尽くしたんだ。だから気に病む必要なんて何もない。」



落ち込む私を励まして、

全ての責任を一人で抱え込みながら私達に謝罪してくれたの。



「二人が帰ってきてくれて良かった。紗耶香と雪が無事でいてくれて良かった。僕は心からそう思うんだ。だから、ありがとう。そして、ごめん。」



…慶太。



「僕のせいで辛い思いをさせてごめん。本当に謝らなければいけないのは僕のほうだ。危険な思いをさせて、悲しい思いをさせているのは僕だから。だから…ごめん。」



…やっぱり、こうなるのね。



「本当に…ごめん。」


「違うわ。慶太が謝ることじゃないのよ。」


「いや、これも僕の責任だよ。」



慶太は私に悲しい思いをさせて、

妹の命を危険にさらしたのは自分だと考えているのよ。



「仲間達を失ったのは僕の責任だ。決して紗耶香のせいじゃない。全ては僕の責任なんだ。」



私は慶太の指示に従って動いていたから、

だから責任を感じて反省するべきなのは指示を出した自分の役目だと慶太は考えているの。



そんなふうに一人で責任を背負ってしまう慶太だからこそ、

私は私にできる全てで支えたいと思っているんだけどね。



「慶太…。」


「ごめんね、紗耶香。」



私に悲しい思いをさせない為に。


そして笑顔を取り戻す為に。



「お帰り、紗耶香。」



優しく抱きしめてくれたの。



「ありがとう。そして、ごめんね。」



…ううん。



慶太が謝る必要なんてないわ。



優しく抱きしめてくれた慶太の腕の中で必死に涙を堪えてしまう。



…もう泣かないって決めたのに。



泣きそうになってしまったのよ。



…でもまだ大丈夫。



「ただいま…慶太。」



そして。



「ありがとう」



…私の居場所は慶太だけよ。



慶太の為ならどんな困難でも乗り越えられるわ。


例え死んでも後悔はしないって思っているの。


慶太の為なら喜んでこの命を捧げられるくらいに愛しているから。



…これからもずっと。



私はあなたの傍にいるわ。



…そしてこれからもずっと。



私はあなたを愛しているわ。



一人の女性としての想い。



…この想いは永遠に。



そして。



…あなたと共に、私は生きるのよ。



ゆるぎない想いを心に抱えながら、

慶太と向き合うことにしたの。



「ありがとう、慶太。もう大丈夫よ。私はもう大丈夫だから。」


「…そうか。」



いつも通りに微笑む私を見て、

慶太はそっと手を離してくれたわ。



「良かったよ。」



微笑みながら離れた慶太は、

次に妹の雪に振り返ったのよ。




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