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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
1791/1888

減少した戦力

《サイド:竜崎慶太》



…さて、と。



色々と考えるべきことはあるけれど。



…まだまだ先は長いね。



慌てても仕方がないと自分自身に言い聞かせながら目的地に向かって静かに歩き続ける。



…今は移動が優先だ。



反乱軍の軍旗を掲げながら、

共和国を目指して行軍を続けていく。



4年間使用していた砦を放棄して、

2000人もの仲間達を引き連れながらミッドガルムを南下し続けているんだ。



最初の目的として米倉宗一郎との交渉を目指して共和国に向かっているんだけどね。


ミッドガルムの軍や竜の牙の部隊に見付からないように人目を避けて行動しているせいで、

共和国の国境まではまだ半分ほどしか進めていないんだ。



…この流れだと。



共和国に入るのは日付が変わってからかな?



見上げる空に浮かぶ太陽はすでに西側へと傾きつつある。



…今は2時頃だろうか?



お昼を過ぎてからしばらく経過しているとは思う。



「クイーンの部隊はどうしてるかな?」



疑問を言葉にしてみた僕の想いが届いたのかな?



先行して周囲を偵察していた数名の仲間達が足早に駆け寄ってきてくれたんだ。



「竜崎様!前方より小規模の部隊が迫ってきています!!」



…部隊の接近か。



「魔力の波動を確認しました!!クイーン様の部隊で間違いありません!!」


「間もなく合流いたします!!」



…ようやく再会か。



それぞれに告げられる報告を聞いてから意識を南方へと向けてみる。



そして魔力の波動を探ってみた。



仲間達の示す方角に意識を向けたことで、

魔力の波動がすぐ傍まで迫ってきているのが感じ取れたんだ。



…間違いなくクイーンと雪だな。



二人の波動が近付いている。


もちろん他の仲間達の波動も確認できた。



…だけど、数が少ないな。



200人くらいだろうか?


残りの仲間達はどうしたんだ?



1000人いたはずの仲間達が200人まで減っているという事実に気付いてしまった。



…まさか、みんな倒れたのか?



無意識のうちに唇を噛み締めてしまう。



大切な仲間達の命が失われたことにも気付いてしまったからだ。



クイーンと雪が無事なのは嬉しい。


だけどそれだけで満足できる立場ではないんだ。



…すまない、みんな。



志し半ばで倒れた仲間達を想って心の中で謝罪した。



今の僕にはこんなことしか出来ないからだ。



…せめて。



みんなの想いと願いは僕が必ず守り抜くっ!


そして必ず竜の牙を取り戻して見せるっ!!



そのために。


まずはクイーン達との合流を急ぐことにしたんだ。



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