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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
1773/1864

少女の声

『…負けないでください。』



…え?



『私達も協力しますから…だから諦めないでください。』



…誰?



『栗原徹さんと琴平愛里さんの分まで…生きてください。』



…その声はもしかして?



聞き覚えのある声を聞いて戸惑ってしまったのよ。



「やっぱり!あなたの声はっ!?」



成美を目覚めさせた人物の声に気付いたの。



「あなたは…貴女は…っ!!」



『…ごめんなさい、薫さん。』



…やっぱり、あなたはっ!



『すみません。本当ならみなさんを戦争に巻き込むつもりはありませんでした。私はただみなさんの幸せを望んだだけだったんです。ですが…私のせいでみなさんを戦争に巻き込むことになってしまいました。そのことは…本当にすみません。絶望に巻き込んでしまったことは謝ります。』



…やっぱり、あなたの仕業だったのねっ!?



『ごめんなさい、薫さん。私には何も出来ませんけれど…せめてこれだけは手伝わせてください。』



一方的に謝罪してくる人物の声と共に、

私の体に魔力が流れ込んでくるのが感じられたのよ。



…魔力の供給っ!?



体に満ち溢れる魔力によって、

私の意識が戻り始めようとしているのが分かる。



急速に歪む景色の中で、

声の人物が最後の想いを伝えてくれたのよ。



『…ごめんなさい。でもきっとこれが最後です。私がみなさんに協力できるのは…きっとこれが最後です。私の魔力は、もう…』



かすれていく声を最後まで聞くことが出来ないまま、

夢の終わりと共に何も聞こえなくなってしまったの。



…これが最後ってどういうこと?



結局、何が起きたのかが分からないまま。


眠りから目覚めることになってしまったのよ。



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