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圧倒的な戦力差
《サイド:御堂龍馬》
「御堂君っ!」
…ん?
…ああ、黒柳所長か。
大きな声で呼び掛けながら駆け付けてくれた黒柳所長を出迎えるために、一時的に攻撃を中断する。
「みなさん無事の様子ですね。」
「うむ。こっちは無事に片付いたが、東部の状況はどうだ?」
問い掛けながらも、
黒柳所長は自らの目で戦況を見渡している。
残り僅かなセルビナ軍の戦力を目測で数えながら、
僕の報告にも耳を傾けてくれているんだ。
「ひとまずセルビナ軍の残存勢力は付近の漁船だけだと思います。」
すでに陰陽師の艦隊は全て海に沈んでいるからね。
この船から東側の海域において漁船による足止めを受けていた共和国軍の15隻の船も、
現在はこちらに向かって駆け付けようとしている。
現時点で共和国軍が圧倒的な優位となり、
残る漁船の数は100にも満たない戦力差になっているんだ。
「これからどうしますか?全てを沈めるのは簡単ですけど、そうなるとセルビナ軍は国に撤退する前に海流に流されて命を失う可能性があります。」
「ああ、そこが問題だな。」
僕の質問に答えるために、
黒柳所長は真剣な表情でどうするべきかを考えている様子だった。




