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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
1757/1864

今もまだ

《サイド:鈴置美春》



「鎌鼬っ!!」



和泉さんのルーンから真空の刃が放たれて複数の漁船を海へと沈めていく。



「うあああああっ!!!」


「っづぅっ!!!」



漁船が破壊されて海に吹き飛ばされるセルビナ軍。


そのすぐ側に向けて新たな魔術が放たれようとしていたわ。



「ジ・ハード!!」



海を吹き飛ばしながら炸裂するのは衝撃波よ。


和泉さんよりも強力な御堂先輩の攻撃によって、

幾つもの漁船が宙を舞っていく。



「うわぁぁぁぁっ!?」


「落ちるーーっ!!!」


「っづあああああっ!!!」



『ザバザバザバァァァンッ!!!!』と、

空から海へと落下していく漁船と一緒にセルビナ軍の兵士達も海に落とされていったわ。



…うわぁ。



「今のはちょっと…やり過ぎじゃないですか?」


「あ、あははは…っ。」



私が指摘したことで、

御堂先輩は苦笑いを浮かべてる。



「確かに…やりすぎたかも?」



少し焦りを感じる様子の御堂先輩だったけれど。



「大丈夫だと思います。」



常盤さんが笑顔で答えていたのよ。



「まだ誰も死んでいませんから。」



…ん〜?



どういう理由かは知らないけれど。


広範囲を見通せる常盤さんが、

セルビナ軍の生存を確認してくれているようね。



「誰も死んでいません♪」



自信をもって告げる常盤さんは、

意識を失っている栗原さんの隣に寄り添いながら明るい声で言葉を続けたのよ。



「薫の想いは今もまだ続いています♪」



誰も死なせないこと。


誰も傷付かないこと。



その想いは今もまだ続いているみたい。



「良かった。ありがとう。」



常盤さんが宣言してくれたことで、

御堂先輩はほっと安堵の息を吐いていたわ。


ホンの数分前に合流した御堂先輩は、

意識を失っている栗原さんと動ける成美を連れて、

まだ戦闘を続行していた私と和泉さんに合流してくれたのよ。



そして現在。



栗原さんは私と常盤さんの看病を受けながら静かに眠りについているところなの。



だから今ここでセルビナ軍と戦っているのは御堂先輩と和泉さんと共和国の海兵達になるわ。



私と常盤さんは魔力の限界が近いせいで後方で待機しているのよ。



そういう事情があって、

御堂先輩が最前線でセルビナ軍を迎撃してくれているんだけど。


先輩のすぐ側では和泉さんが援護を行っていて、

共和国軍の海兵達も漁船への攻撃を手伝ってくれている感じね。



そんな状況で北側の戦闘を終えた黒柳所長達も駆け付けてくれたのよ。



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