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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
1756/1879

降伏勧告

《サイド:黒柳大悟》



…ふう。


…いよいよだな。



戦闘が再開してからおよそ30分が経過しただろうか?



その30分の間に戦況が大きく変化している。



「これで最後だっ!!全部隊一斉攻撃っ!!」



俺の指示によって一斉に放たれる攻撃魔術。



数百に及ぶ魔術の一斉攻撃によって、

周囲に迫り来る漁船の一団が次々と海に沈んでいくのだが、

すでにセルビナの軍船は沈没しているために存在していない。


俺達の周囲にいるのは僅かな数の漁船のみだ。


残りわずかとなった漁船を睨みつけながら大声でセルビナ軍へと叫んでみる。



「軍を下げろっ!!撤退するのなら手出しはしないっ!!死にたくなければ軍を退けっ!!」



逃亡を認めると宣言したことによって、

セルビナ軍は潔く敗北を受け入れてくれた様子だった。



残り僅かな漁船と限られた戦力ではまともな戦闘にはならないからな。



当然の判断と言える。



それに海に落ちた仲間達を急いで救助しなければ海の中へと沈んでしまうのだ。


窮地に立たされたセルビナ軍は、

これ以上の交戦を諦めて人命救助を優先させたらしい。



「良しっ!!これで北部の戦闘は終了だ!」



白旗を掲げて敗北を受け入れたセルビナ軍を確認してから戦闘終了を宣言する。



「ひとまず戦いは終わりだ。」



部隊に攻撃中止を指示しながら伝令係に声をかける。



「各方面の様子はどうだ?」


「西部及び南部の戦闘はすでに終了しています。周辺一帯における友軍の救助活動もほぼ完了しつつあり、あとは東部の戦闘が終了すればこの海戦は共和国軍の勝利です。」



『共和国軍の勝利』



その言葉を聞いて自然と微笑みを浮かべてしまう。



「無事に終わったか。あとはどの程度の戦力が残ったかの確認が急務だな。」



呟いてから西園寺君と藤沢君に視線を向けてみる。



「東側の戦闘は継続中のようだ。急いで援護に向かおう。」


「はい!」


「は~い。」


素直に付き従ってくれる西園寺君と藤沢君を引き連れて船尾側に向かって駆け出す。



今もまだ鈴置君と和泉君が戦闘を続行しているはずの東側へ援護に向かうことにした。




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