表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
1742/1864

沙織の意思?

《サイド:栗原薫》



『ズドンッ!!!!!!!』と、

激しい激突音を響かせながら敵船に突き刺さる光。



成美の魔術が軍船と激突した瞬間に、

私達が予想していたよりも強力な破壊の嵐が海上に吹き荒れたのよ。



たった一人で放ったとは思えないほどの大魔術。


数え切れないほど多くの魔術が一斉に炸裂したかのような大爆発が起きて、

敵の船が粉々に砕け散ってしまったの。



陰陽師達に相殺させる暇さえ与えずに放たれた攻撃によって敵船の1隻があっさりと崩れて沈み始めたのよ。



そして更に。



大爆発に巻き込まれてしまった両側の軍船も大きな被害を受けたようで海に沈み始めてる。



…凄い。


…って言うか?



凄すぎるでしょ!?



アストラルフロウには本来これほどの威力があったのね。



前回の魔術大会でも一度だけ見たことがあるけれど。


試合場を包む込む防御結界から解放された沙織の魔術は、

予想を遥かに上回る破壊力を持っていたのよ。



…それなのに。



あれほどの大爆発を起こしておきながらも、

全ての破壊力を外側ではなくて内側に向けることで余計な被害を押さえ込んでるみたい。



爆発による衝撃を外側に向けるんじゃなくて、

意図的に内側に向けることによって爆発の規模を増加させると同時に、

周囲への被害を最小限に押さえ込んでいるように見えるのよ。



…美袋さんのアルテマなら間違いなく私達も影響を受けていたと思うけど。



沙織のアストラルフロウなら被害は最小限ということ。



…とは言っても。



その違いを理解した上で成美が魔術を発動したとは思えないわ。



これはあくまでも偶然よ。


あるいは沙織の意志かもしれないけどね。



…まあ、その判断はともかくとして。



これほど大規模な魔術を使っておきながらも、

津波による被害が出なかったのは素直に喜ぶべきよね。



ほっと安堵の息を吐きながら成美に視線を向けてみる。


すぐ隣でルーンを構えて立っているはずの成美に視線を向けようとしたんだけど。



…えぇっ!?



現状が理解できずに激しい動揺を感じてしまったわ。



「成美っ!?」



成美が意識を失って倒れ込んでいたからよ。



魔力を失って。


ルーンを失って。


意識さえも失ってしまった成美は、

私が気付かない間にすでに倒れていたの。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ