1741/1864
姉の魔術
光輝く私の両手に薫が知るルーンが姿を現しました。
「…マテリアル。」
「うん。」
呟く薫に頷いてから、
大きな星を冠する杖を構えました。
これはお姉ちゃんのルーンです。
魔術師としての成長を望み続けて辿り着いたお姉ちゃんのルーンを構えて、
残り僅かな魔力を注ぎ込みました。
…全ての魔力を。
…私にできる全てを。
直感的に感じる何かに従って、
ルーンに魔力を込めたんです。
…出来るよ。
…そんな気がする。
確かなことは何もなくても、
今の私には自信だけがありました。
…お姉ちゃん。
…お姉ちゃんの力を借りるね。
ルーンの力を借りて魔術を発動させることにします。
…行くよ。
…お姉ちゃん。
お姉ちゃんの力を、
最強の魔術を発動させたいと思います。
「…アストラルフロウっ!!!!」
掛け声と共に放つ複数の光。
あらゆる色彩を持つ全属性という名前の全ての力を持つ光が、
一直線に空と風を突き抜けながら海軍船に突き刺さったんです。




