1717/1864
千倍返し
《サイド:和泉由香里》
…さあさあさあ!!!
次は私の番よっ!!
「やられた分は千倍返しっ!!」
全力で怒りを込めてルーンを振り回す。
「一刀両断!風の刃っ!!」
空気を切り裂いて振り抜くグラディウスから魔術が発動する。
「風の奥義っ!鎌鼬!!!」
掛け声と共に放たれた膨大な風の刃が陰陽師軍の1隻に突き刺さったわ。
奥義、鎌鼬。
これは風系統最強魔術のエクスカリバーさえも凌ぐとっておきの魔術なのよ。
そうそう何度も使えないとっておきというだけあって、
破壊力は誰の目にも明らかだと思うわ。
陰陽師軍の軍船に突き刺さった直後に、
船の壁面に致命傷と言えるほどの風穴を開けていたからよ。
「くそっ!船がやられたっ!!」
浸水して徐々に傾いていく船に気付いて慌てふためく陰陽師軍。
その間にも海水が勢いよく流れ込んでいく。
「「「船が沈むぞーーーっ!!!」」」
「「「急いで退避しろーーっ!!!」」」
慌てながら船からの脱出を試みる陰陽師達だけど。
私の攻撃と並行して、
常盤さんも攻撃魔術を展開していたのよ。




