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すごい光景
《サイド:栗原薫》
「あっ!?薫っ!!」
…ん?
「どうかしたの?」
「あれ!あの場所っ!!」
…場所?
いち早く何かに気付いた様子の成美が指差す方向へと視線を向けてみる。
そして私も気づいたわ。
海の上を走る人物を目撃してしまったのよ。
「うわぁ~。ある意味すごい光景よね?」
必死に海の上を走り続ける人物の姿は、
必死であるからこそ滑稽に見えてしまったわ。
「なかなか見れない神業よね~?」
理論上は可能なのかもしれないけれど。
実際に海の上を走るなんて無茶を実践してしまう人を初めて見たわ。
「まあ、空を飛ぶ人だっているわけだし?これくらいならまだ現実的なのかもしれないわね~。」
前回の魔術大会で空を飛んでる人がいたのを私も見ていたのよ。
…って、言っても天城君だけどね。
天使の翼がすごく綺麗だったわ。
…なんて感想はどうでもいいわよね?
とりあえず、目の前の問題を解決するのが先決よ。
「成美、ちょっとだけよろしくね。」
「うん!」
一時的に陰陽術への防衛を成美に任せて、
海上に向けて魔術を放つことにしたの。
「アイス・フィールド!!」
私の魔術が海面に着弾した瞬間に、
海面の広範囲が凍りついたのよ。




