防御担当
《サイド:常磐成美》
「御堂さんっ!」
薫と一緒に船首へと駆け寄りながら、
御堂さんに呼び掛けました。
「あ、あの…っ!」
「ああ、成美ちゃん。ここは危険だから、もう少し下がっていたほうが良いよ。」
…あ、いえ、そのっ。
御堂さんに話したいことがあってここまで来たんですけど。
その前に注意されてしまいました。
だけどここで諦めるわけにはいきません。
「えっと、あの…その…。」
ちゃんと薫と話し合って決めたことなので、
御堂さんにお願いしたいと思います。
「私達にも協力させてください…っ!」
一生懸命にお願いしてみました。
そんな私の隣にいる薫も御堂さんに話しかけています。
「私も協力するわよ〜。相手が陰陽師なら私でも役に立てると思うから。」
薫は私と手を繋ぎながら御堂さん達よりも更に前に進んでいきます。
そして御堂さん達の前に出てから防御結界の詠唱を始めました。
「敵の攻撃は私達が防ぐから、みんなは攻撃に集中してね~。」
気楽に宣言してから最前列に立ったんです。
「他力本願だけどね~。防御力には自信があるから任せておいて!」
「えっと…私も協力しますっ。」
自信を持って告げる薫の隣に立って、
一緒に壁の役目を頑張りたいと思います。
そんな私達の協力を認めてもらえたのでしょうか?
黒柳さんが笑顔を浮かべながら私達の参戦を受け入れてくれました。
「有難い。きみ達の協力にも感謝しよう。」
笑顔で感謝してくれた黒柳さんでしたけれど。
隣にいる御堂さんは複雑な想いを感じている様子に見えました。




