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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
1707/1864

本番一発勝負

《サイド:鈴置美春》



…あっ!?



…ったくもう~!!



千夏ったら、良い勘をしてるじゃないのよ。



千夏の逃亡に関して、

さりげなく不満を感じてしまったわ。


私としては親友の千夏に優しく愛情たっぷりに微笑んだはずなのに、

千夏は危機を察して私の前から逃亡したからよ。



…でもまあ、どうせ船のどこかにいるわけだし。



焦る必要はないわよね?



とりあえず今は見逃してあげることにしたの。



そもそも暴走しない千夏を標的にする必要はないわ。


それでもどの程度の効果が期待できるのかは実験してみたいと思っていたんだけどね。



…まあ、本番一発勝負でも良いけど~。



ただその場合は手加減が出来ないでしょうね。



…だけど逃げた千夏が悪いんだし。



そこは千夏の自己責任で良いわよね?



細かいことは気にしない…と、

考えたところで黒柳所長が話し掛けてきたわ。



「それはそうと、ルーンの名前は決めたのかね?」



…え?


…名前?



黒柳所長の言葉を聞いて、

再び頭を悩ませることになってしまったのよ。



…名前って言われてもね~。



「すぐには思い付かないんですけど?」



…でもまあ。



こういう時は参考になるものがあったほうが良いわよね。



「ちなみに翔子の場合は何て言う名前だったんですか?」



御堂先輩に問いかけてみたことですぐに答えてくれたのよ。



「グロリアスクイーン。それが翔子のルーンの名前だよ。」



…なるほど、なるほど。



御堂先輩のおかげで一つの名前が思い浮かんだの。



…まあ、光だし。


…それがいいのかな?



極々、自然と思い浮かんだ名前を言葉にしてみたわ。



「それじゃあ、私はホーリークイーン?」



神聖という意味の名前よ。



適当に言ってみた名前を聞いて、

黒柳所長は満足そうに頷いてた。



「なるほどな。まさしく破邪の力に相応しい名前だな。」



純粋な光の力を纏うルーンの名前としてのホーリークイーン。



黒柳所長は新たなルーンを確認したことで研究意欲を増大させたようね。



「面白い力だ。実に研究する甲斐がある。」



御堂先輩のシャイニングソードとは違った印象があるからか、

私のルーンにも興味を持ってくれたみたい。



「今後も鈴置君の成長を見させてもらおうか。」



今まで以上に期待してもらえるようになったところで、

海兵から新たな報告が届いたのよ。



「まもなく陰陽師の艦隊に接近します!!」



…うっわぁ〜〜〜~。



すっかり忘れてたけど。


今はまだ戦闘中だったのよね。



報告を受けた黒柳所長と御堂先輩はすでにセルビナ海軍の艦隊に視線を向けているわ。


少し遅れて私も視線を向ける中で、

私達が乗る船は共和国軍の軍船を包囲する陰陽師の艦隊に迫りつつあったのよ。




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