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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
1701/1879

海の藻屑に

…え?



えええええええええええええええええっ!?



な、何これ?


何が起きたのっ!?



自分で起こした現象に戸惑ってしまったのよ。



本来のオーラも大爆発を起こすけれど。


あくまでも限られた範囲内にしか影響を及ぼさない単発系魔術なのよ。



だからね?



決して広範囲の漁船を取り込んで、

一網打尽にする魔術なんかじゃないはずなの。



…にも関わらず?



私が放った魔術は広範囲の漁船を飲み込んで、

瞬く間に海の藻屑に変えてしまったのよ。



「…どうしてっ!?」



戸惑う私の視線の先に漁船は一つも存在しないわ。


光が消え去ったあとに残ったのは、

砕け散った漁船の残骸と数え切れないほどのセルビナ軍の死体だけなのよ。



「どうして…?」



明らかに想定外の現象だったの。


その結果に戸惑う私に、

黒柳所長が冷静に応えてくれたわ。



「これはおそらく…きみ自身の特性によって光魔術が変質したのだろう。その特性が何かまでは分からないが、それ以外には考えられない現象だ。」



…私の特性?



黒柳所長の言葉を聞いて更なる疑問を感じてしまう。



詳細は不明だけど。


私が放った光属性魔術のオーラが変質した事実は疑いようがないからよ。



…これが私の力なの?



突然の出来事に戸惑うばかりだったわ。



…でも、どうして急に?



幾つもの疑問を感じる私に、

黒柳所長は説明を続けてくれたのよ。



「あくまでも推測でしかないが、きみが戦う意志を持って全力で魔術を展開したことがきっかけかもしれないな。」



…きっかけ?



突然、特性が覚醒した理由は戦う意志を持ったからっていうこと?



「あくまでも可能性でしかないがな。」



説明を終えた黒柳所長は再び戦場に視線を戻してしまったわ。



「とにかく今が船を進める好機だ。最速で船を進ませるぞっ!!」



黒柳所長の判断によって船の速度が加速していく。



「船を加速させろっ!再び漁船が接近する前に前線に向かえ!!」



黒柳所長の合図によって軍船が西に進んでいく。



私の活躍(?)によって開かれた海路を進んで、

巨大軍船は西へと動き始めたのよ。




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