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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
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予想外の攻撃

…もうあとには退けないわね。



甲板を歩みながら戦場に視線を向け続ける。


背後にいるはずの千夏には振り返らない。


今はまだ振り向くわけにはいかないから。



もしも振り返ってしまえば、

この覚悟は潰えてしまうと思うから。



だから私はすぐ傍で待機していた御堂先輩の横を通り過ぎて、

常盤さんや栗原さんの側も通り過ぎてから、

船首に立つ黒柳所長の隣まで歩みを進めたのよ。



「私もお手伝いします!」


「あ、ああ…鈴置君か。有り難い。きみの協力にも感謝する。」


「いえ。」



即座に戦場に視線を戻してしまった黒柳所長の隣に並んだ私も戦うことにしたわ。



…これからどれほどの罪を背負うとしても。



私は私よ。



…それだけは絶対に揺るがないわ!!



殺人という罪と向き合う。


その覚悟を決める意志を込めて攻撃魔術を展開していく。



「私が道を切り開きますっ!!!」



力強く宣言しながら両手に想いを込めて、

最強の魔術を想像したのよ。



今の私に出来る最強の魔術!!



それはただ一つしか思い浮かばないから。



かつて翔子を打ち倒した、私のとっておきの魔術!



「…オーラ!!」



最上級魔術の名前の宣言と同時に両手に光の塊が発生したわ。



私には海軍の人達ほどの実力なんてないけれど。



…それでも戦い抜いてみせるっ!!



気合いを込めて展開したのは私に扱える最強の魔術よ。



「もう迷わないっ!!!私は私の守りたいモノの為に戦うだけよっ!!」



セルビナ海軍の漁船に狙いを定めて魔術を放つ。


殺人の罪と向き合う覚悟を決めて攻撃を開始したのよ。



「私だって戦えるのっ!!!!」



一瞬にして私の手から飛び出した光の塊は、

軍船の周囲を取り囲む前方の一団へと降り注いだわ。



そしてまばゆい輝きを放ったの。



その次の瞬間に。



…あれ?



オーラが変質して別の魔術に変貌したように見えた気がしたのよ。



突然、広範囲に広がる純白の光。



私自身でさえも予測していなかった現象が数多くの漁船に襲い掛かったの。



…えっと、どういうこと?



突如として響き渡る爆発音。


光の内部の様子は目視では確認できないけれど。



「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!!」


「っづぅぅあああああっっっっ!!!!!!!!」


「がああああああああああああああっ!!!」



数え切れないほどの悲鳴が次々と響き渡ったのよ。



光の内部に捕われたセルビナ軍の絶望の悲鳴だけが、

周辺海域一帯に響き渡っていったの。



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