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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
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1692/1971

怖がらないで

「大丈夫。大丈夫よ、成美。」



小さな声で囁きながら、

薫が私の身体を優しく抱きしめてくれました。



「大丈夫。私が傍にいるから怖がらないで…」



何度も大丈夫だと囁きながら、

優しく抱きしめてくれたんです。



「怯えないで、成美。」



とても温かな手でした。



「私達は全てを覚悟してここにいるはずよ。」



とても穏やかな声でした。



「誰かが死ぬことも、誰かが傷付くことも、全て分かっていたことよ。」



優しく微笑んでくれたんです。



「大丈夫。私が傍にいるから怖がらないで。私が成美を守るから…私がずっと傍にいてあげるから。だから、大丈夫。」



…う、うん。


…そうだね。



薫の笑顔は慈愛に満ちていて、

不思議と心を落ち着かせてくれる力があります。



「大丈夫よ。私がいるから…ね♪」



…うん。



にっこりと微笑んでくれる薫の表情を見つめただけで、

少しずつ落ち着きを取り戻すことができたんです。



ついさっきまであれほど震えていた身体も自然と収まって、

恐怖で一杯だった心が安らぎに満ちていきました。



そんな不思議な感覚を感じながら、

私は落ち着きを取り戻すことができたんです。



「…あ、ありがとう。」



今でもまだ惨劇が続いているのは何も変わらないですけど。


それでも薫の存在によって恐怖から立ち直ることはできました。



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