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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
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1690/1983

選手交代

《サイド:黒柳大悟》



「全速力で戦闘海域を突き抜けろっ!!」



必死に叫んで指示を出す。



「共和国軍の艦隊を救出する為に、セルビナ軍の包囲網に突撃するぞっ!!」



船首に立っている御堂君に歩み寄りながら、

次々と乗組員に指示を出していく。



「総員、配置に着けっ!」



「「「はいっ!!!」」」



大声で叫ぶ俺の指示によって、

軍船の側面の両側に海軍の兵士達が配置に着いてくれた。



「よしっ!このまま敵艦隊の中を突き抜けるぞっ!」



方針を示しながら、

俺もルーンを生み出して構える。



「共和国軍を包囲網から脱出させる為に、残存する敵艦隊を全て海に沈めていけっ!!」



御堂君の攻撃によってほとんどの船が沈んだものの、

まだ残存している船が存在しているからな。



その数は僅かだが、

いつ沈んだとしてもおかしくはない状態の船がまだ4隻残っているのだ。


すでに航行は不可能に見えるが、

それでも共和国軍の退路を塞いでいることに変わりはない。



「まずは周囲の4隻を沈めるぞ!」



目前に迫るセルビナ海軍の船を睨みつけながら、

御堂君にも話し掛けておく。



「きみのおかげで東側のセルビナ海軍はほぼ壊滅状態だ。」



…とは言え。



まだ西側にはセルビナ海軍の艦隊が存在しているからな。



あの艦隊を潰さない限り、

こちらの被害は増すばかりだろう。



だからこそ、御堂君に代わって船首に立つつもりでいた。



「西側の艦隊に届くまで、しばらく下がっていてくれ。」



御堂君は貴重な戦力だからな。


残党を相手に消耗させるのは得策ではない。



「西側の敵艦隊に届くまで、きみは魔力を温存するんだ。それが最善の作戦だからな。」


「はい。分かりました。」



船首から下がらせることに、

御堂君は素直に応じてくれていた。



「それでは少しの間だけ後方に下がります。」


「ああ、そうしてくれ。」



大人しく甲板に戻る御堂君と入れ代わりになったことで、

ルーン『アレクサンダー』を振り上げながら前方で動きを止めているセルビナ海軍を睨みつける。



「すでに沈みかけの4隻だ。恐れるほどのことはない。」



狙いを定めて号令を発する。



「各部隊、攻撃準備っ!!敵艦隊に接近次第、一斉に攻撃を開始しろっ!!」



「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!」」」」」



指示を受けて全力で雄叫びをあげる海兵達。


500人を越える魔術師達が船の両側に並び立ち、

一斉に魔術の詠唱を開始していく。



「突き抜けるぞっ!!!」



全速力で戦闘海域へと突撃する巨大軍船。



俺や御堂君達を乗せた船は、

セルビナ海軍の包囲網の中へと飛び込んでいった。



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