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改めて思い知る
《サイド:栗原薫》
…うっわぁ~。
すごすぎるでしょ?
御堂君が起こした大破壊を見て恐怖を感じてしまったわ。
…これが?
これほどの力が御堂君にはあるの?
たった数秒で万単位の命を奪った力。
…これが一人の力だっていうの?
信じられないというよりも、
信じることが間違っているような、
そんな気さえしてしまったわ。
…一体どれほどの悲しみを乗り越えれば、こんなふうになってしまうの?
つい1週間ほど前に行われた魔術大会の時とは比べものにならないほどの実力なのよ。
アストリア王国との戦争において御堂君がどれほどの地獄をくぐり抜けてきたのかを思うだけで恐怖を感じて身体を震わせてしまったわ。
…これほどの力があっても?
それでもまだ命の保証がないっていうの?
…それが、戦争なの?
御堂君の実力を垣間見たことで改めて戦争の恐ろしさを知ってしまったわ。
もちろん命の危険性があるということは考えていたわよ。
だけどね。
御堂君ほどの実力を持っていても、
戦争という舞台で生き残るのは難しいということを改めて思い知らされたのよ。
…これが、戦争なのね。
兄と愛里の命を奪った戦争。
その絶望と恐怖を知ってしまったの。




